地域企業魅力発信
インタビューシップ

滋賀県の企業

2016/12/06

株式会社タオ (平成28年取材)

株式会社 タオ 様

取材者 滋賀大学 経済学部 企業経営学科 3回生 鳥羽亮平・久保 憲司

>株式会社タオ オフィス入口

株式会社タオ様 オフィス入口

◯『事業内容

 株式会社タオ様は、平成4年に「日本一実効ある学習システムを開発する」を目標に創業されました。

 タオ様の主力商品である「世界一実効ある教育システム」をめざして開発された『天神』は、現在、小・中(公立、私立共)のほとんどの教科書を網羅する教育ソフトであり、かつ豊富な講義内容と子どもの視点にあわせたシステムになっています。『天神』は、子供が内発的動機付けによって、学び続け成長し続ける習慣と力を身に付けさせてくれます。

「日本一の学習プログラム「天神」式家庭教育メソッド」Amazon販売ランキング3部門「勉強法」「家庭教育」「子育て」で第1位を獲得しました。現在は幼児から大学受験まで対応、子どもたちの自己実現を支援するために、企画・開発・販売を行っておられます。

◯受賞歴、表彰歴

平成18 1月週刊ダイヤモンド特集「10年後の大企業450社」で全国第38位!

平成18 10経済産業省「IT経営百選」最優秀企業認定

平成24 4月「滋賀でいちばん大切にしたい会社」受賞

平成25 11月日本e-Learning Awards(後援:文部科学省、経済産業省、総務省、厚生労働省)にて、グランプリとなる日本e-Learning大賞を受賞

平成28 1月クリエイティブ企業大賞にて、グランプリとなる大賞を受賞

企業名 株式会社タオ
住所 滋賀県草津市大路2丁目9-1 陽だまりビル5階
連絡先(電話・HPアドレス) 077-566-5044 http://www.tao-st.co.jp/
事業内容 教育ソフト「天神」の企画開発と販売
代表者 代表取締役社長 井内良三
創業・設立 1992年 4月1日
資本金 1,000万円
売上高(直近3年分) 2015年度:4億4千万円 2014年度:4億7千万円 
2013年度:5億2千万円
従業員数 41名
平均年齢 39歳
離職率または離職者数(直近3年分) 2015年度:7名    2014年度:2名   2013年度:4名
採用実績(直近3年分) 2015年度:3名    2014年度:7名   2013年度:3名
初任給(実績) 20.5万円(一般事務職は18.4万円)
※月26時間のみなし残業手当を含む。26時間を超える場合は別途支給。
賞与 年2回(6,12月)実績によって決定
福利厚生 各種社会保険完備、退職金制度、定期健康診断、春季レクリエーション、忘年会、海外研修旅行(各参加費無料)
休日休暇 完全週休2日制(営業職のみ月7日自由休)、GW、お盆、年末年始、誕生日休暇、慶弔
勤務時間 10:00〜19:00(カスタマーサポート・営業職は13:00〜22:00)
モデル年収
年間休日数 116日(営業職は101日)
有給休暇取得率
月平均残業時間 10時間
平均勤続年数
障害者雇用率
従業員男女比率

【井内代表取締役に聞く】『社長の学習システム天神に寄せる夢は』

 私の学習システム『天神』と出会った子ども達が、主体的に学ぶ習慣をつけ、自分の個性を活かして、人の喜びを創り、人に好かれ頼られ、幸せに生きる。そして、世界がそんな幸福な人で満ち溢れる。これが私の夢です。さらには時間の経過とともに、変化に対応して、「自己実現を支援する」事業をしていくことです。

【井内代表取締役から】『会社の宣言とは』

 タオの宣言は、「社員一人一人が、自分のすぐれたところを力の限り出し合うことにより、会社全体として世の人々に多いなる貢献をなすこと」です。タオは、「お客様に喜び」をもたらす為に存在します。しかし、それは社員の我慢の上に作られるものではいけません。「社員の喜び」を土台としてその上に「お客様の喜び」を作り上げて行きます。

【井内代表取締役から】『会社の風土は』

 社風の良さは当社の魅力です。社員は仲が良く、部署内の繋がりは勿論、業務に加え委員会や部活動を通して他部署との繋がりもあり、誰とでもコミュニケーションができる明るい社風です。システム開発会社ではありますが、自社開発ソフトであり、ある程度納期がこちらのペースで行えることもあり、残業が少なく、働きやすい職場でもあります。
※写真は堀井 優 業務課チーフ

【井内代表取締役から】入社を希望される方々へのメッセージ

【皆様へ】
 おかげさまで私たちの「天神」は、テレビCMなどを通じて全国へ広がり、公立の小学校にも導入されています。
ソフト内容も今では幼児から大学受験対策までカバーするに至りました。

 この先、私たちのパソコン学習システムは、どこへ向かうべきか。
その答えは、1993年に開発をスタートした当時から一貫しています。

 子どもたちの自己実現を支援する! さらにもっと!
インターネットを通じた、さらなるコミュニケーションの充実など、すべきことは山積みです。

「自己実現の支援」
この夢を共に形にする仲間を募集しています。

【基本は定時退社。残業はほとんどなし。】
 当社は定時退社を推奨しています。
 そのため、ほとんど残業を行いません。
 教育教材のため、3月前後は繁忙期となり、残業を行うことはありますが、その他の時期は基本的に残業はあまりありません。
 また、どの時期でも基本的に時間内には仕事を終わらせようという雰囲気があります。

 休日は週休2日です。
 年間では116日となります。
 これは滋賀県内での中小企業では多い方に分類されると思われます。
 さらに、有給休暇がかなり取りやすいです。
 既に残業がほとんどないと書きましたが、休日出勤もありません。

 大企業で休日が多い会社は、年間休日が120日を超えることもありますが
 株式会社タオでは有給休暇をきっちり取れますので、有給休暇を含めると、実際の年間休日は130日を超え140日に迫ります。

【学生に望まれることはありますか】
 主体的に考えられて、取組める人。主体的に動き成長していきたいという人が働きやすい環境です。仕事だからではなくて、自分から進めていける人を求めています。「自分を伸ばしたい」「自分を試したい」という意欲ある方の応募を期待しています。

取材を終えて

1.初めに
 中小企業の魅力とは一体何だろう。僕の大学の同級生の希望進路を聞いていると、誰もが知っている大手の企業を挙げる。理由は「お金、安定、名誉、やりたいことがないからとりあえず良さそうなところ」が大部分を占める。僕も以前はそうだった。しかし、働くとは何かを考え企業を調べてくうちに中小企業の良さも分かるようになった。そして、ここでは実際に企業訪問を通して感じたことを記していきたい。

2.株式会社タオ様の魅力
 株式会社タオ様は、 滋賀県草津市のとあるビルのワンフロアに位置する。
正社員も30名ほどの会社である。僕が驚いたことは、社長と従業員が同じ部屋にいることである。
しかも二者の間には壁などの区切りがない。これは、従業員が困ったときにすぐに社長に話しかけることの出来る環境を意味する。僕が中小企業の魅力と感じるのは、社長が従業員を大切にするところにある。トップダウン経営ではなく、従業員の意見に耳を傾ける組織というものは今後も生き残ると思っている。

3.インタビューを通して
 従業員の方のインタビューしたところ、株式会社タオは暖かい組織だと述べられた。
残業も少なく、年2回のレクリエーションを通して異なる部署とのコミュニケーションも取ることが出来るとのことだ。
従業員が自社を明るく紹介できる企業は多くはないと思う。若者も転職する人が増え、ますます優秀な人材は良い環境へ移るのが当たり前となった。しかし、株式会社タオは社員一同で「子どもの自己実現を支援する」という使命のもと、会社一丸となって製品向上に努めている。インタビューからも風通しの良い職場を感じ取ることが出来た。

4.最後に
 僕は中小企業の魅力は社長が社員を大切にするところにあると思う。
上司に意見を言いにくく、コミュニケーションの取りにくい職場には僕は魅力を感じない。今では若者が都会へ流出し、地方で経営している中小企業は苦しんでいる現実がある。多くの若者に中小企業の魅力を伝えるとともに自分の本当にやりたいことを考え、良いキャリアを歩んでほしいと思う。

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