地域企業魅力発信
インタビューシップ

滋賀県の企業

2016/12/06

株式会社テクナート (平成28年取材)

株式会社 テクナート 様

取材者 立命館大学 BKC 梅田 幹太

久保 憲司

株式会社テクナート イメージ写真

 テクナート様は、ATMや駅の券売機などの液晶表示器のメーカーで、国内で高いシェア率を誇っています。

 しかも、液晶表示器での競争相手は、誰もが聞いたことがあるような大手企業ばかりだそうです。

 大手にも負けない理由は、企業理念にもあるように、「スピードのある意思決定」にあります。社長さんは、他のメーカーにも同等のものは作れるだろう。でも、うちの3倍か4倍は時間がかると思います。とおっしゃっていました。

 中小企業だからこそできる、スピードのある意思決定、また、お客様それぞれのニーズにあった商品提供することが、テクナート様の強みです。

 社長さんが、経営する上で最も大事にしていることは、「人」だそうです。

 毎週水曜日がノー残業デーにするなど、従業員のみなさんのライフワークバランスを気にかけておられると感じました。

 また新人社員の教育に対しても熱心に取り組まれており、1年目は先輩社員がつきっきりでサポートしてくれます。セミナーなどにも参加したりするそうですが、実践してみないと身につかないとの考えからでした。

 テクナートさんは、少人数という中小企業の特徴に強みにし、従業員を大切にし、大企業を相手にした競争に勝ち残っていると感じました。

◯『事業内容

  株式会社テクナート様は、産業機器、FA関連製品、医療機器分野などあらゆる用途に使用されていて駅や空港の発券機、銀行ATM、コンビニの端末機器、病院の分析・医療機器などに必要なタッチパネルを含む液晶表示ディスプレイ画像処理ボードの技術を有し、その液晶表示システムやコントローラーの開発・製造の表示器メーカーであります。

 業界ではトップクラスのマーケットシェアあり、医療・環境・ロボット・観光などの産業で、当社の表示システムが、グローバルに使われています

◯受賞歴、表彰歴

 2006年に経済産業省「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」選出されました。当社の製品は長期にわたって多くの顧客から信頼を得ており、その品質と企画・提案型の営業スタイルで表示器専業メーカーのトップシェアとなりました。液晶を通して、信号をわかりやすく見える形に変える「可視化」が多くの産業界にめられたためであります。

企業名 株式会社テクナート
住所 滋賀県草津市西大路町2番21号
連絡先(電話・HPアドレス) 077-569-5881
事業内容 液晶表示システム、コントローラーの開発・製造
代表者 代表取締役社長 藤井義則
創業・設立 5月20日1989年
資本金 1200万円
売上高(直近3年分) 2015年度 56億円 2014年度 54億円 2013年度 43億円
従業員数 62名
平均年齢 36.8歳
離職率または離職者数(直近3年分) 2015年度 1名    2014年度 0名   2013年度 0名
  *昨年の冊子と同じく、30歳未満の若年者雇用者の基準で示しています。
採用実績(直近3年分) 2015年度 4名    2014年度 5名   2013年度 1名
  *昨年の冊子と同じく、30歳未満の若年者雇用者の基準で示しています。
初任給(実績) 大学卒/月給190,000円
賞与 年3回
福利厚生 テクナート共済会(懇親旅行、懇親会、スポーツ大会等)
休日休暇 土日祝、年末年始、夏季休暇
勤務時間 9:00-17:30
モデル年収
年間休日数 129日
有給休暇取得率
月平均残業時間
平均勤続年数
障害者雇用率
従業員男女比率
その他(企業の特色や理念、採用に関する事などあればご記入下さい)
誕生日休暇あり、水曜日ノー残業ディ

【藤井代表取締役社長に聞く】『会社の強み・アピールポイントは』

 当社のコアコンピタンスは、「液晶表示・映像処理」技術を自社で研究開発して事業展開していることです。パソコン等からの映像情報を液晶に表示するには特殊な信号に変換しなくてはなりません。パソコンのシステム液晶モニターでの変換処理工程で、当社が開発した「映像処理ボード(信号変換ボード)」が役立っているのです。
 製品としてはあらゆるサイズ、仕様に対応し、パネルコンピュータ、プログラマブルターミナルを含めた映像表示システムにかかる開発・設計のカスタム提案が可能であります。

【藤井代表取締役社長に聞く】『企業理念を教えてください』

 人と人のつながりを大切に、スピードのある意思決定を企業理念としています。「知恵」は他社に絶対に負けない独自の創意工夫から生まれるものであり、当社では、技術力とビジネスモデルと絶対的な品質に対する意識がそれにあたると考えております。顧客や仕事のパートナ―を「思いやり」、意思疎通を図ることが、市場の要望に合わせる柔軟さを生みだすものと考えております。それは変化対応力であります。そして「アプリケーションアンドソリューションメーカー」であり、アナログ技術をベースに、わかりやすい具体的な操作を目的にしている専門メーカーを目指しています。

【藤井代表取締役社長に聞く】株式会社テクナートの取引先は

 当社の取引先は産業機械、FA関連製品、医療機器分野などのあらゆる用途に使われているテクナートカスタムモニターを大手企業が仕入れています。競合相手は同じく大手企業ではありますが、当社の開発提案力、改良およびメンテナンスのスピードと判断力で対等以上に戦えるのです。「ジャストインタイム」で最も適した製品を提供して、顧客満足度を上げています。

【藤井代表取締役社長に聞く】『教育・研修制度は』

 当社は人として、学び成長できる職場であります。当社には長く働く社員が多く活躍しています。その理由は、時間をかけて想いや考え方までしっかりと育成する教育・研修制度があるからです。当社では、専属部署に配属された1ヶ月後に、他部門研修というものを3ヶ月行っています。配属部署以外の仕事を経験することで、ビジネスフローを理解し全体像を把握して頂いているのです。また、毎月の全社員会議では社長が考え方を直接社員に伝え、目標のハードルを高く設定すること、軸を持つ大切さ、チームワークこそ全て、目標管理などのテーマのもと行われ、仕事の枠を超え人生に活かされています。

【藤井代表取締役社長に聞く】『学生に望まれることはありますか』

 当社の製品やサービスは幅広い市場知識や高度な技術や実践スキルが要求されます。そのため自ら学び課題に挑み、仲間と明るく取り組める人材を求めています。技術者は技術の仕事が好きか、現場の仕事が好きかがポイントとなります。

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