地域企業魅力発信
インタビューシップ

滋賀県の企業

2016/12/06

夏原工業株式会社 (平成28年取材)

夏原工業 株式会社 様

取材者 滋賀大学経済学部2回生 足立 隼佑

鬼頭 靖彦

夏原工業株式会社 本社社屋

夏原工業株式会社 本社社屋

創業以来、事業拡大を続けてきたベンチャーマインド

 夏原工業株式会社は1972年の設立以来、ベンチャー的な気質を保ち多様な事業展開を行っています元は大手半導体メーカーの協力企業とし設立廃水処理の維持管理が主な役割でしたが、多様な知識ノウハウが蓄積ていく中で、隣接分野への事業拡大を続けていきました。今では、廃水処理維持管理から、省力化機械の設計・製作、人材派遣など幅広い事業を行い、滋賀県を中心に多くの企業活動に多大な貢献をしています。「爽快旋風」、夏原工業の経営理念であり、常に新しい風を求めてきたこの会社を体現しているでしょう。

 

琵琶湖の環境を守り、他の企業を支える卓越した技術

 多くの事業の中で特筆すべきは水質管理と、精密機械の製作・設計技術でしょう。

 滋賀県は全国でも指折りの工業県であり、多くの会社が琵琶湖の水を利用しています。その工業排水を検査、管理し、キレイにしているのが夏原工業です。他の企業が安定、継続して活動するために大きな役割を果たしています。飲料水の水質管理も重要な業務の一つです。

 また、工業県の支柱と成る精密機械の製作、設計技術もこの企業の魅力です。設計から製作まで一貫して行うことで成果物の改善をスムーズに行えます。そうして長らくの間、地元や提携企業のニーズに綿密に答えてきました。その結果、地元での信頼を獲得し、事業は安定。最近は海外にまでその技術を輸出する機会が増えています。 

互いに協力、普段から和気藹々としたアットホームな社風

 夏原工業さんとのインタビューは非常に楽しく、朗らかな雰囲気で進んできました。普段もアットホームな雰囲気で、互いに技術と知識を教え合う文化があるそうです。会社主体のお祭りや社内サークルなどが行われ、人と人の交流が盛んなのがその要因の一つでしょう。人間関係を大切に気持ちよく成長できる環境がここにあります。

企業名 夏原工業株式会社
住所 滋賀県彦根市高宮町2688−1
連絡先(電話・HPアドレス) (0749)26−3123
事業内容 精密機械製造業、環境計量証明事業
代表者 代表取締役 夏原克研
創業・設立 昭和47年
資本金 2,000万円
売上高(直近3年分) 2015年度 55.4億 2014年度 52.1億 2013年度 51.7億
従業員数 409名
平均年齢 38.5歳
離職率または離職者数(直近3年分) 2015年度 3名 2014年度 4名    2013年度 2名
採用実績(直近3年分) 2015年度 7名  2014年度 7名  2013年度 7名 
初任給(実績) 大学生 179,500円 大学院生 186,500円
任意項目(例)
賞与 年2回 計2.45ヶ月分 2015年実績
福利厚生 社会保険完備 クラブ活動・社内レクリエーション多数有
休日休暇 土・日・祝
勤務時間 8:30〜17:30 休憩時間60分
モデル年収
年間休日数 124日
有給休暇取得率
月平均残業時間
平均勤続年数 10年
障害者雇用率
従業員男女比率 302:107
【その他】
人物重視の選考 チームプレーが好きな方を求めています 温かい職場
【採用担当者から】 温かい職場造りを心がけており、人物重視の選考を実施しています。チームプレーが好きな方には働きやすい職場です。

【技術部の中村勝部長、市橋卓課長、人事室の山本規雄様に聞く】多様な事業展開について

 弊社は大手半導体メーカーA社の協力会社として廃水処理施設の維持管理業務から始まりました。そこから環境の仕事をしたいと考え、そのメンバーが環境分析の分野に事業拡大しています。今では高度濾過処理設備など5つの事業があります。同様にA社の半導体・液晶分野でも設計製造に携わりたいと考え、今は主力事業に成長しています。どちらの事業も、携わりたいという参加メンバーの自発的な強い想いからなされていて、自立心や社員がやりたいことを実現できる自由な社風も生まれました。

【技術部の中村勝部長、市橋卓課長、人事室の山本規雄様に聞く】事業の拡大ができた理由は?

 半導体・液晶製造部門は、設計から製造メンテナンスまで一貫した取組みや社員の改善意識の高さ、社内のコミュニケーションの良さなどから設計・製造の迅速さ、改善力の高さが強みです。結果、部門ごとの最適化がなされ、A社との安定した協力関係を築き拡大することができました。また環境部門ではISO/IEC17025を取得し、社員にも環境計量士などの資格取得を奨励しています。そこから客観的な信頼度も高く事業拡大に繋がったと思われます。

【技術部の中村勝部長、市橋卓課長、人事室の山本規雄様に聞く】今後力を入れていきたい事業は?

 現在、自動車や家電、空調設備の各分野でロボットシステムによる省力化・自動化を提案しており、引き続き強化していきたいです。今まで半導体・液晶分野でノウハウを蓄積してきていますが、異業種ごとにセオリーは異なります。今までのノウハウをもとに異なる視点を提示できればと考えています。同様に半導体・液晶分野でも異業種からの視点を提示する、そんな相乗効果も期待しています。

【技術部の中村勝部長、市橋卓課長、人事室の山本規雄様に聞く】社内の雰囲気は?

 お客様からは笑顔が多い、従業員からはいい意味で上司との距離感が近いとよく聞きます。若手が中心になって企画し、社員の家族や近隣住民も参加する納涼祭を行っています。また、野球やサッカーなどクラブ活動も盛んで、これらが社員同士のコミュニケーションの場にもなっていい影響を与えているようです。

【技術部の中村勝部長、市橋卓課長、人事室の山本規雄様に聞く】求める人物像は?

 探究心の強い方、コミュニケーション能力のある方ですね。問題解決に強い関心があり、謙虚に他の人のアイデアや知恵を吸収できる人、そして自分の考えを表現できる人、そんな方は入社後の伸び代も高いと思います。

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