地域企業魅力発信
インタビューシップ

　当社は労働組合の代わりに社員会という組織があり、年1,2回の旅行や食事会を計画しています。旅行では本社の半数以上の社員が参加し、この日限りは普段関わることの少ない役職の方とも気兼ねなく話したり、他部署との交流も出来る良い機会となっています。
　この旅行の影響もあってか、普段の仕事でも役員と一般社員が接する機会があったり、他部署との連携も取りやすい環境にあります。大企業に比べると社員数は少ないですが、社内の風通しが良く何でも相談しあえるところが自慢です。

　私がこの会社に勤務していて、いつも感じているのは年齢・勤務年数・部署関係なく、とても仲が良く温かい雰囲気だということです。毎日の昼食時も、食堂で女性社員みんなで集まり色々な話をしながら食事をしています。仕事の面では、女性社員が各部署にバランス良く配置されていているので、何でも相談しやすく働きやすいです。制度面でも、産休・育休を取得しやすく、復帰後も休職前と同じ待遇で仕事に戻れるので、安心して長く働き続けることが出来るのも魅力です。ここ数年は10〜20代の若い社員も多く入社していて、会社全体がとても活性化され、年代や性別の枠を超えて協働していこうという印象が強くなった気がしています。　　

　以前は別の会社で品質管理の仕事をしていたという玉井さん。オーケーエムに転職した際、一から仕事を覚えたいとの思いから総務部への配属を希望したそうです。総務部の仕事は業務が多岐に渡るので慣れない事も多く大変ではありますが、毎日新しい事に挑戦できるという点が魅力だとおっしゃっていました。仕事をする時に大事にしているのは、社内を見回って従業員とコミュニケーションを深め、働きやすい職場づくりに貢献することだそうです。そしてメール、書類のチェックを入念に行うなど外部と会社を繋ぐ、「会社の顔」であることを意識することだとおっしゃっていました。玉井さんの丁寧な対応から、その心構えは十分に相手に伝わっていると感じたインタビューでした。

　商品開発部でバルブの開き具合を調節する駆動装置の開発をしている川嵜さん。オーケーエムでは装置が正しく動くか検証する設備の充実に力をいれ、時間をかけて取り組んでいるそうです。バルブの実際の利用環境に合わせてお客様毎に試験設備をつくる作業は大変だとおっしゃっていました。しかし「品質を重視したお客様に喜ばれる商品作りをするために、重要でやりがいのある工程だ」と話してくださいました。川嵜さんから見た会社の魅力は、部門間の垣根が低いので横の繋がりを作りやすいところにあるとのことです。川嵜さん自身は、後輩とのコミュニケーションを綿密に取り、意見を言いやすい職場づくりを心掛けているとおっしゃっていました。

　代表取締役社長である奥村さん。オーケーエムでは顧客ごとのカスタマイズ製品を主に手掛け、「お客様に喜ばれる」製品作りを大事にしているとのことです。それを実現するための充実したバルブの試験設備や、顧客ごとに異なる仕様のバルブを詳細にオンラインで管理するシステムが、オーケーエムの強みとおっしゃっていました。特に管理システムは「同業他社には真似できない」という自信を感じました。それだけでなく、近江商人の「三方よし」を広げた「五方よし」の理念から、お客さまに加え、より広い関係者にとって良い会社であることを重視していました。また求める人材は、技術に加えて逆提案ができる人物とのことです。今回、お話を伺ってみて、お客様にとってより良い製品作りを目指す奥村さんの熱意が伝わってきました。

　オーケーエム様には、「お客様に喜ばれる商品作り」の実現に必要な要素が揃っていると感じました。売上の8割を占めるカスタマイズ製品ですが、海外生産の標準品を国内でカスタマイズすることで、納期の短縮化を実現したこともその一つです。バルブは正しい環境下で使わないと壊れてしまう、そうした特性からお客様の使用環境に応じたバルブを提供するための努力は欠かさないところも魅力です。さらに「五方よし」により買い手、売り手に加え使用者である「使い手」の満足度、そして開発・製造者である「作り手」の社会貢献にまで思いを馳せる点が素晴らしいと思いました。ぜひ多くの人にその高い技術力とお客様の高い満足度を追求する姿勢を知ってもらいたいと思いました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 私たちが記事を作成しました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【企業担当】総務課・玉井辰磨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【取材担当】立命館大学・本多恵実