地域企業魅力発信
インタビューシップ
滋賀県の企業
宮川バネ工業株式会社
2017 Close-up Company!
●本社所在地/滋賀県東近江市園町31−1
●資本金/4000万円
●従業員数/40人
●業務内容/精密金属バネの製造・販売
●経営理念/私たちのバネ製造技術で お客様の夢を叶える道具の実現に貢献します。
今日できないことは明日できるように、日々進歩を続け、より良い仕事、より良い職場を追求します。
一見単純に見える「バネ」ですが、力を加えられた物体が復元しようとする力を利用して、エネルギーを蓄え利用したい形に変換して出力するという、複雑で有用な機能を持っています。時には衝撃を吸収するために、時には物体を固定するために、時には弓矢のように溜めた力を増幅するために。
バネは我々の生活を支えるためになくてはならない機械要素なのです。
広く自動車業界・家電業界・建設業界・その他発電・インフラ・農業など、様々な分野にバネを供給しています。
宮川バネ工業は、バネを通じてお客様の夢を叶える道具の実現に貢献する会社です。
誠実に正直に(画像はイメージキャラクターの「ピョンコ」です)
創業者である宮川信が宮川バネ工業を興して間もないころ、取引先の経営破綻によって多額の売り上げが回収不能となってしまうという事件がありました。この時、倒産の危機にあった宮川バネを救ってくれたのは、取引先の担当者の方でした。
当時は粗悪で安価な材料をこっそりと使用するようなメーカーがまだまだ多い時代でしたが、創業者の宮川信は偽りなく確かな材料を使用し、お客様に適正な価格でバネを納めていました。それを見た取引先がこのメーカーを潰すのは惜しいと、ある大手メーカー様との取引を紹介してくださいました。このお取引によって宮川バネは難局を乗り越えるだけでなく、大きく企業として成長を遂げました。創業者の「商売は誠実に・正直に」という姿勢は、今も変わらず受け継がれています。
この会社に決めた理由
会社説明会でバネが私たちの生活を支えていることに気付きました。バネの力に魅力を感じ、この会社でお客様に最適な製品を提供し、満足や信頼を得られる社員になりたいと思いました。また、社長の「従業員の人生に責任を持つ」という言葉に惹かれました。
新商品の立ち上げ時、お客様に納得していただける製品をお届けするために、様々な部署や取引会社さんと協力して、一丸となって取り組んでいるときに、やりがいや面白さを感じます。上手くいかないことがあっても、皆であらゆる手を尽くして、最終的にお客様に喜んでいただけたときは、最高です!
人々の生活に関わっている仕事
「社員の人生に対して責任を持つ」という会社の方針を知り入社を決めた若手社員さんにインタビューを行いました。就活がリーマンショックの時であったため、この方針を知り、入社をきめたそうです。入社当初苦労したことは、専門性の高い仕事であるので、分からないことは他の社員さんに逐一聞いて、確認したことだそうです。最後に製造業の魅力についてお聞きすると、「私たちの会社は人の生活に関わる部品を作る会社で、自分たちの行っていることが周り巡って、誰かの生活に役立っていることが製造業の魅力だと思います。」と答えてくださいました。
今日できないことは明日できるように日々進歩を続け
「今日できないことは明日できるように、日々進歩を続け」という経営理念を掲げる宮川バネ工業株式会社、代表取締役宮川草平さんにお話しを伺いました。宮川さんは、経営者として「判断力、責任の重さ」を常に心に留めているとおっしゃられていました。今後どのような会社にしていきたいかをお聞きすると、「会社は人が幸せになるためにあると私は考えているので、物作りの技術や労働環境をもっと良くしていきたいです」と答えてくださいました。そんな宮川さんに最後、リーダーとは何かとお聞きすると、「リーダーとは、ついてきてくれる社員一人一人の持っている力を最大限に引き出し、目指すべき方向を示す人だと思います」とおっしゃっていました。
経営者 宮川草平さんの優れたカリスマ的人間性
私は今回のインタビューで経営者の宮川さんとは、「物事を私利私欲無しに判断でき、会社のビジョンをしっかりもっておられ、計り知れぬ情熱をもっておられる方である」という印象を受けました。宮川さんは年に一回、社員との面談を行ったり、週休2日や他社と比べて有給休暇を多くとるなど、社内環境をより良くするための工夫もされています。この宮川さんの人間性と会社に対する思いが宮川バネ工業株式会社の大きな魅力だと感じました。また、「今日できないことは明日できるように、日々進歩を続け」という経営理念は宮川さんをはじめ、社員一同がこの姿勢で仕事をしているように感じられたのでこの経営理念も宮川バネ工業株式会社の魅力であると感じました。
私たちが記事を作成しました。
【企業担当】宮川草平
【取材担当】立命館大学・友田樹哉