地域企業魅力発信
インタビューシップ
兵庫県の企業
神戸紅茶株式会社 (平成28年取材)
神戸紅茶 株式会社 様
取材者 コミュニカ学院 黄 小聞・陳 巧齢
神戸紅茶株式会社は、1925年(大正14年)の創業以来、90年以上にわたり紅茶を取り扱ってきた日本の紅茶製造販売会社のパイオニアです。1961年には、日本で最初に紅茶ティーバッグの自動包装機械をドイツから導入し、日本のティーバッグの第1号は神戸紅茶の工場から誕生しました。そして大手の紅茶メーカー向けに相手先ブランドによる生産(OEM)に永年取り組み、その実績から、1993年に自社ブランド「神戸紅茶」の製造・販売に着手しました。直営店舗も神戸と東京にもち、「神戸紅茶」ファンを増やしています。「神戸紅茶」の売り上げは順調に推移し、現在ではOEMの売り上げと拮抗するまでに増えています。
今回のインタビューでは、下司代表取締役社長に会社の魅力を伺いました。
取材の様子 左から 下司 善久代表取締役社長 取材した陳さんと黄さん
下司代表に聞く!神戸紅茶株式会社の魅力
まずは神戸紅茶の会社の特徴を聞いて見ると、「高品質で美味しく、安心・安全な紅茶を顧客に届けることが当社のコンセプトであり、使命であると考えています。」と答えてくれました。
確かに、神戸紅茶が製造した紅茶の香りはとてもよく、どんな種類でも渋みもちょうどいい。他の紅茶会社との違いは、その茶葉にありました。日本産ではなく、紅茶鑑定士が世界中から日本の水と一番合う茶葉を見つけて輸入しているのだそうです。「神戸紅茶では、日本の水に合うように紅茶鑑定士が茶葉をブレンドしています。より香りが楽しめて上品な味わいのブレンドを目指してきました。」現在では、日本全国の多くのホテルやレストランで神戸紅茶が利用されているそうです。知らないうちに、神戸紅茶のお茶を口にしていたかもしれません。
「お客さまに自信を持って紅茶をご提供するため、独自のブレンド技術の研究を積み重ねてきました。紅茶鑑定士は日本に数名しかいなく 、神戸紅茶株式会社では1名と修行中が2名います。」
紅茶鑑定士とは、紅茶のテイスティングや買い付けなどの経験を10年以上積んだ、いわば紅茶のプロフェッショナル。厳選した高品質茶葉だけを、世界の紅茶産地の茶園から買い付けています。「当社では経験を積んだ紅茶鑑定士が、多い日はなんと1日約300種類以上の茶葉のサンプルを試飲しています。味・香り・バランス・水色、全てにおいて妥協せずに、最高の茶葉を最高のブレンドの形にしてお届けしています。」さらに、神戸紅茶のアイスティーはお茶の透明度にまで、ある程度のハードルを設けているそうです。下司代表の言葉からは、プロとしての誇りを感じられました。
また、『神戸紅茶株式会社のここはすごい!というところを教えてください。』と尋ねると、「当社は紅茶業界では数少ない有機JAS認証、フェアトレードラベル認証を取得しています。また生産工場では、紅茶の風味を最大限に引き出せる環境負荷の少ないコットン資材も使用するなど、地球と人に優しい紅茶作りも行っています。 」との答えが返ってきました。なるほど、このような努力があって初めて、安全・安心で美味しい紅茶が私たちの手元に届くのだろうと感じました。
下司代表が紅茶に込める想い
どのような動機が社長さんを支えているのだろう?
社長さんが初めて紅茶と出会ったのは小学校の時、お母さんが淹れた紅茶だったそうです。そのときの幸せを今でも忘れられないそうです。そして、そういう思いが紅茶に注がれ、神戸紅茶の事業を進めてきたのだそうです。
ホームページを見ると紅茶の販売のことだけではなく、紅茶に関する知識も掲載されています。販売するのと同時に、もっと多くの人に紅茶の良さを知ってもらいたいと社長さんは言いました。91年経っても変わらない味わいを保てる秘訣は、この紅茶への情熱にあるのでしょう。代表の『紅茶への情熱』が、神戸紅茶株式会社でつくられる製品や技術を通して、兵庫から日本へ、そして世界へと広がっていくことを期待せずにはいられない。
取材を終えて
今回の訪問で、神戸紅茶株式会社の魅力を知ることができました。
皆さんはコーヒーと紅茶、どちらがお好みでしょうか。もし、紅茶でしたら、「神戸紅茶」の紅茶を是非飲んでみてください。神戸紅茶が製造した紅茶の香りはとてもよく、どんな種類でも渋みもちょうどいいです。
最後に、代表に『学生に望まれることはありますか』と聞いて見ると、「紅茶が好きな人を求めています。好きなことだと、壁にあたった時も頑張ることができます。なにより仕事を楽しくしてもらいたいと考えています。」と答えてくれました。
企業名 神戸紅茶株式会社
住所 神戸市東灘区住吉浜町16-2
連絡先(電話・HPアドレス) 078-851-7281
事業内容 紅茶製造販売業
代表者 代表取締役 下司 善久
創業・設立 創業:大正14年11月 設立:昭和30年10月27日
資本金 2000万円
売上高(直近3年分) 2015年度 427,568,582円 2014年度 413,780,506円 2013年度 424,527,410円
従業員数 48名
平均年齢 36.4歳
離職率または離職者数(直近3年分) 2015年度 2名 2014年度 1名 2013年度 1名
採用実績(直近3年分) 2015年度 0名 2014年度 2名 2013年度 4名
初任給(実績) 大学卒187,000円 短大卒171,000円
『事業内容』
神戸紅茶株式会社は、1925年(大正14年)の創業以来、90年以上にわたり紅茶を取り扱ってきた日本の紅茶製造販売会社のパイオニアです。1961年には、日本で最初に紅茶ティーバッグの自動包装機械をドイツから導入し、日本のティーバッグの第1号は神戸紅茶の工場から誕生しました。そして大手の紅茶メーカー向けに相手先ブランドによる生産(OEM)に永年取り組み、その実績から、1993年に自社ブランド「神戸紅茶」の製造・販売に着手しました。直営店舗も神戸と東京にもち、「神戸紅茶」ファンを増やしています。「神戸紅茶」の売り上げは順調に推移し、現在ではOEMの売り上げと拮抗するまでに増えています。
下司代表に聞く!『神戸紅茶株式会社のコンセプトは?』
神戸紅茶は日本国内有数の工場を持っている会社で、原料の輸入から、商品製造、店舗販売まで、一手に引き受けています。将来は、これまで培った90年以上の実力を持って、神戸紅茶のブランドを全国に広めることを目指しています。そんな神戸紅茶のコンセプトは、創業当初から「他の紅茶ブランドに負けないような紅茶を」「これからも、もっと多くの人に美味しく、安心、安全な紅茶をお客様に届けたい」ということだそうです。
下司代表に聞く!『会社の強み、アピールポイント』
当社は日本で最初にティーバッグ製造を行った会社で、国内有数の設備を保有しており、あらゆる種類のティーバッグやリーフティーの製造に対応できます。また、世界各地の優良茶園から厳選した原料茶を大量に輸入して、お客様に適正な価格で提供することが可能であります。
下司代表に聞く!『直営店舗の立ち上げについて』
当社はOEM生産と直売の二本立てでありますが、近年は直売に力を入れております。神戸紅茶の販売を増加させるためには、神戸紅茶ブランドのさらなる浸透と知名度アップが必要であり、直営店舗を増やしています。そのため、マスコミからの取材等も増えてきており、一般消費者向け販売に努力しています。直営店舗は地元神戸の2店舗でしたが、関東進出の為に2016年9月に東京・浅草に直営店舗を出しております。
下司代表に聞く!『社員の募集条件は?』
「一番大切なのは紅茶が大好きな人です。」社長さんに社員の募集条件はと聞くと、そう答えました。あなたも社長さんと同じ紅茶派の人でしょうか。
紅茶に情熱を持っている方でしたら、ぜひ神戸紅茶に入って一緒に日本全国に紅茶の美味しさを広げましょう!