地域企業魅力発信
インタビューシップ

兵庫県の企業

2016/12/01

株式会社カネヘイ (平成28年取材)

株式会社カネヘイ 様

取材者 コミュニカ学院 李 キン洲(※キンは日に斤)

神戸市中央卸売市場内の写真

 今回伺った株式会社カネヘイ様は、1892年(明治25年)の創業から124年の歴史を持つ、神戸中央卸売市場を拠点とする青果(野菜・果物)の専門商社です。

 業務内容は大手スーパー・百貨店・小売店などの販売店、レストラン・飲食店・食品加工メーカーへの青果物の卸売業務が中心であり、ロジスティック業務、マーケティング業務、販売促進業務があります。豊かな情報力とそれをバックボーンにした企画提案を行い、青果物の安定供給の一役を担い、質の高いサービス提供を継続的に行っています。

 今回のインタビューでは、宗和正文 代表取締役に会社の特徴などを伺いました。

宗和正文 代表取締役(左)と取材した李さん(右)

宗和 正文 代表取締役(左)と取材した李さん(右)

宗和正文 代表取締役に聞く!株式会社カネヘイの魅力

「いきいき」育てて、連なって、お客様との最良の接点を探せ

 まず、株式会社カネヘイについて伺うと、「株式会社カネヘイは1892年の創業から120余年の歴史を持つ、青果の専門商社です。四代目の宗和正文は老舗の経験を活用して、老舗を「いきいき」な環境に改造した。それを通じて、社内もお客様も「いきいき」させ、生産者と消費者との間に最良の接点を見つけ出してきました。」 と答えてくれました。

 一時的ではなく、最後まで青果の価値をお客様に伝えて。

 青果物流通の問題に立ち向かうためにどのような取り組みをされているか聞くと、生産者から預かった安全でおいしい野菜や果物できるだけそのままに近い状態で届け」。と答えてくれました。

 これは簡単そうに見えて実は難しいことです普段なかなか考えが及ばないが、普通の場合、青果は生産者から消費者まで7〜8日かかる、最短でも4日かかるそうだ。全国各地の生産者と直接契約もそんな簡単にできることではないそうです。

 カネヘイでは「プロの目利き力」をもつ全国の約30社の青果流通業者が連携し、定期的に密接な情報交換を行うことにより、それぞれが取引のある「生産者」を「生産者網」としてとらえることを可能にし、高い鮮度のこだわりの青果を効率的に提供できることを実現しています。消費者には生産者から通常より3〜5日の納期短縮が図れています。それが『カネヘイのPlus 3 プロジェクト』。まさしく青果流通の新しい形のモデルケースであります。今回のインタビューの、この『カネヘイのPlus 3 プロジェクト』が一番興味深い話でし

 宗和 代表は少し考えてから、「一つ企業の力難しいでしょう。それでもカネヘイは乗り越えてきました。」と答えてくれました。それには共に歩む仲間の存在が不可欠、仲間という数の「チカラ」で可能にしてきました「カネヘイのもとには、日本全国の市場や出荷団体、組合、同業者と連携して、直接契約を結んでいる生産者から、毎日膨大な量、種類の青果が集まってきます。だからこそ、カネヘイは青果物流通の問題に立ち向かう所敵なしです。そこには仲間がいからです

青果の魅力を伝えられるプロになろう

 青果の販売やお客様との触れ合いについて大切にされていることを教えてください。と聞くと、「カネヘイは、お客様に野菜や果物の最良の召し上がり方を提案します。」と答えてくれました。

 未来の発展とお客様に青果の魅力を伝えるため、いろいろな挑戦を始めた。社員食堂や料理教室を始め、毎日色々な料理方法組み合わせを試して、お客様のために最良の召し上がり方を見つけだすだけではなく、外食ばかりの社員の健康にも気遣っておられます素晴らしいことだと思います。

 ちなみに、社長におすすめの青果を伺ったら、枝豆の茶豆を勧めていただきました。正しい茹で方が大事、アドバイスをいただきました

『学生に望まれることはありますか』

 野菜の販売を通して、喜びとやりがいを感じてもらえる人。新たな青果流通を展開していくための若者の参加を強く求めています。

個人所感

 宗和正文社長はとでも優しく気さくな方でした。色々な知識を教えていただき、コーヒーも自ら淹れてくれました。

 将来は宗和正文社長のような人になりいと思います。

企業名 株式会社 カネヘイ
住所 神戸市兵庫区中之島1-1-1 神戸市中央卸売市場青果部406号
連絡先(電話・HPアドレス) 078-671-6497  http://www.kanehei.co.jp
事業内容 青果卸売業
代表者 代表取締役 宗和 正文
創業・設立 創業 1892年   設立 1968年
資本金 2000万円
売上高(直近3年分) 単位:百万円 2013年度 3522  2014年度  3927  2015年度  4433
従業員数 24名
平均年齢
離職率または離職者数(直近3年分) 2015年度 0名 2014年度  1名 2013年度  1名
採用実績(直近3年分) 2015年度 3名  2014年度  0名 2013年度  2名
初任給(実績) 190,000円
賞与 年2回
福利厚生 社会保険(健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労働保険)
休日休暇 日、祝日、他指定休日あり

                                  
『事業内容』
1892年(明治25年)の創業から124年の歴史を持つ、神戸中央卸売市場を拠点とする青果(野菜・果物)の専門商社。
業務内容は大手スーパー・百貨店・小売店などの販売店、レストラン・飲食店・食品加工メーカーへの青果物の卸売業務が中心であり、ロジスティック業務、マーケティング業務、販売促進業務があります。豊かな情報力とそれをバックボーンにした企画提案を行い、青果物の安定供給の一役を担い、質の高いサービス提供を継続的に行っています。

【宗和 代表取締役に聞く】『会社のモットーは』

 経営理念であり、かつ、いつも大切にしている価値観とは、共に「いきいき」と働くことのできる職場環境の下で「いきいき」と鮮度感の高い青果物を継続的に提供することです。
「いきいき」と鮮度感の高い青果物の魅力を最大限に引き出すことは、「いきいき」と業務に取り組むスタッフだからこそできるのです。
 カネヘイは「いきいき」を大切にしています。

【宗和 代表取締役に聞く】『Plus3Project(プラススリープロジェクト)とは』

 Plus3Project(プラススリープロジェクト)は、「プロの目利き力」をもつ全国の約30社の青果流通業者が連携し、定期的に密接な情報交換を行うことにより、それぞれが取引のある「生産者」を「生産者網」としてとらえることを可能にし、高い鮮度のこだわりの青果を効率的に提供できることを実現しています。まさしく青果流通の新しい形のモデルケースであります。消費者には生産者から通常より3〜5日の納期短縮が図れています。

【宗和 代表取締役に聞く】『社員食堂を作った理由』

 社員食堂は、野菜の美味しさを充分に味わえて、かつ充分に満足できるボリュームが有り、健康で長きにわたって働き続けるためのバランスのいい食事を毎日提供しています。  
 野菜の魅力を自ら味わうことで、顧客をはじめ家族や友人までその魅力を伝える腕を磨くためでもあります。野菜を中心にボリュームを重視し、身体を使って仕事をする人にも満足感のある食事、昼食だけで200g以上の野菜摂取のためにサラダバーをもうけています。将来は来訪者、地域にお住まいの皆様にも利用してもらいたいと考えています。

『ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ2016』を受賞

 ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ2016で表彰されました。純喫茶や中華料理屋さんが並ぶ、阪急花隈駅近くのレトロな場所に、2014年12月「Plus 3 Motomachi」(プラス スリー モトマチ)をオープンしました。卸売業の青果小売店舗のオープンです。それは消費者と生産者をつなぎ、双方向へのコミュニケーションを実現し、卸売業の存在意義を見出すためのものでもありました。

【株式会社カネヘイのここがすごい!】『こうべ男女いきいき事業所となる』

 神戸市の「こうべ男女いきいき事業所」として表彰される。当社は近年の青果物に対する消費者のニーズの変化をつかもうと、女性の採用を増やしています。男性中心のイメージが強い青果物卸売業にあって女性社員が全体の5割を占めています。女性が働きやすくなるために、子どもの病気などで休んでもカバーできる体制や、応接室を託児スペースに利用できるようにするなど働きやすい職場づくりを進めています。

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