地域企業魅力発信
インタビューシップ

兵庫県の企業

2016/12/02

新日本溶業株式会社 (平成28年取材)

新日本溶業 株式会社 様

取材者  奈良大学 徳永 敬人

新日本溶業株式会社 本社工場

新日本溶業株式会社 本社工場

 ものづくりに欠かせないのが溶接技術。溶接はただ単に金属と金属をつなげるだけでなく、金属の形状や種類によって接合方法が様々であり、ミリ単位の計算が必要なとても奥が深い職人の世界。新日本溶業株式会では、製鉄所や石油精製プラント、産業廃棄物中間処理場など、厳しい環境下で使われるプラント部品顧客の注文に応じて溶接施工しています

 高精度の技術は、熟練の溶接工の技術によるもの。新日本溶業株式会社は特殊な溶接材料や溶接技術を駆使して顧客使用環境に合わせた付加価値の高いプラント部品を製造し、溶接技術と新材料開発をコアとした磨耗対策のコンサルタント&エンジニアリングに取り組む企業で

 今回のインタビューでは、藤本取締役会社の魅力、そして現場の魅力を伺いました。

取材の様子  藤本光男 取締役(右)取材した徳永さん(左)

取材の様子
藤本光男 取締役(右)取材した徳永さん(左)

藤本取締役に聞く!新日本溶業株式会社の魅力

 まずは、新日本溶業株式会社ならではの技術力について聞いてみると、「得意の溶接技術を生かしてプラント部品の金属表面を、熱や腐食、摩耗に負けないようにすることです。ものづくりの現場などを支える縁の下の力持ちといえます石油精製分野部品には、特殊な溶接材料であるステライトなどを使用して、表面改質肉盛溶接の施工を行なっています。また当社は材料開発に力を入れており固有技術でなくてはならない存在」を目標に、市場拡大を目指しています。」と、答えてくれた。

 なるほど、とても奥が深い。藤本取締役はさらに「新日本溶業株式会社は、大手の企業が参入するほどの市場ではないがかと言って中小企業が手を出すには設備投資がかさむ分野で仕事を行っています。また、他社と違った仕事を積極的に行っており、オンリーワンや地域ナンバーワンの技術を持っています。」と語ってくれた。それには、きっと素人では想像がつかない、幅広く細かな知識と技術が必要なのだろう。

 オンリーワンの技術を確立している新日本溶業株式会社。では、これからどのように歩んでいくのか尋ねてみると、新日本溶業株式会社は、常に新しいことをやろうと考えています。現在も新材料の開発を行っています。」と答えてくれた。プロとしてこれからも成長していこうとするこの姿勢は、5年後、10年後期待させてくれます。

 新日本溶業株式会社として、将来の技術者を育てることはとても大切にしている。人材に期待することを聞いてみると、「新日本溶業株式会社はこれからもまだまだ伸びて行くため、やる気のある人材を求めています。 新入社員には若者らしさがあって積極的になんでもやってやろうという気概のある方に来てほしい、藤本業務本部長はおっしゃいました。「物おじしない、失敗を恐れず、たとえ成果が出なくても目標に向かって一生懸命に取り組んでいきちんと評価もされます。それに加えて、自己主張して自分の意見をしっかり言える人も評価されます。熱い思いを語ることができれば、若くてもプロジェクトを任されることもあります。昇進していくためのモデルも存在しますが、実力によっては昇進するスピードが変わります。人事評価制度がしっかりしているので、実力さえあればどんどん上に行けるようになっていてとてもやりがいのある仕事ができる会社です。」と熱く語ってくれました。

 最後に、学生に求める人物像を聞いてみると、「誠実に対応ができ、努力と頑張りができる、また自分の思いを語れる人を求めます。社内の風土としては、風通しの良い職場ですので、失敗を恐れない積極的な方のご応募をお待ちしています。」と答えてくれました。

企業名 新日本溶業株式会社
住所 兵庫県神戸市中央区港島南町3丁目6-5
連絡先(電話・HPアドレス) 078-306-0515
事業内容 大型溶接構造物の製作、耐熱耐蝕耐摩耗特殊合金の肉盛溶接、半導体レーザー溶接システムによる新素材開発
代表者 代表取締役 辻野充
創業・設立 創業:昭和34年1月
資本金 30百万円
売上高(直近3年分) 2015年度 1,411百万円 2014年度 1,408百万円 2013年度 1,337百万円
従業員数 54名
平均年齢 42歳
離職率または離職者数(直近3年分) 2015年度  1人  2014年度   0人   2013年度 0人
採用実績(直近3年分) 2015年度  1人  2014年度  1人   2013年度  0人
初任給(実績) 212,000円
賞与 3か月
福利厚生 尼崎福祉共済 忘年会 慰安旅行
休日休暇 日曜日・ゴールデンウイーク・お盆休み・年末年始・土曜日(月1回程度出勤あり)
勤務時間 8:30〜17:30(休憩1:00)
モデル年収 3,000,000円
年間休日数 110日
有給休暇取得率 昨年17% (本年より4連続休暇・お誕生日休暇取得推奨)
月平均残業時間 17時間
平均勤続年数 11年
障害者雇用率 2%
従業員男女比率 男性88%:女性12%
私たちの合言葉 「溶接技術と新素材で新しい価値を」
【事業内容】
 お客様の使用用途に合わせた新素材を自社で開発し、その材料を部品の表面に肉盛溶接し、新しい機能を付加させることを基本方針に事業展開しています。また、独自の溶接技術をコアに難溶接材料である合金鋼の溶接構造物を製作しています。溶接技術と新素材開発をコアに摩耗対策のコンサルタント&エンジニアリング企業として各産業分野のニーズに応えてユーザーから高い評価を頂いています。

【藤本取締役に聞く!】『新日本溶業株式会社の設備でPRすべきものは』

 新規導入した6kW半導体レーザー肉盛溶接システムは、低入熱で微細なレーザー溶接肉盛施工を実現します。そのため、当社ではユーザーから要請のある肉盛溶接材料の開発を行い、レーザー溶接による様々な溶接方法で金属表面改質の提案を行っています。
 また、異材金属による大型板金ギアの製作も行っていますが、製作に使用される大型ギア用特殊自動溶接設備は自社開発したものです。直径が4メートル×重量30トンレベルの大型板金ギアを自動化による製作ができることは、当社の大きな強みのひとつとなっています。

【藤本取締役に聞く!】『幅広い分野に携わる、新日本溶業株式会社の製品と技術』

 主な事業内容は「ハードフェイシング部門」「特殊溶接部門」「環境機器部門」「新技術・新材料の開発部門」であります。「ハードフェイシング部門」では、母材となる金属に異種の金属を加える肉盛溶接で、石油精製プラントの機器部品を製作します。「特殊溶接部門」では、主に大型の板金ギアを自動化により製作し、大手建機メーカーの協力工場でもあります。「環境機器部門」では、産業廃棄物処理に使用される環境関係機器部品や減容圧縮成形機の製作・メンテを行っています。「新技術・新材料の開発部門」は、半導体レーザー肉盛溶接システムを使用して、取引先企業の要請に応える新技術や新材料の開発を行っています。

【藤本取締役に聞く!】新日本溶業株式会社の『SNYGフェアプレーとは』

 弊社(SNYG)の社長・辻野が考えた言葉で、仕事や行動に取り組む姿勢のことを言っています。
1.SLQDC(安全・法尊守・品質・納期・原価)を優先順位にして、
2.技術・品質にフェアプレーで取組み、
3.フェアに業務を推進することです。
SNYGフェアプレー宣言のもと、社外社内に対して誠実に業務を推進し、風通しがよく、気持ちよく働ける環境を目指しています


【藤本取締役に聞く!】新日本溶業株式会社の会社の雰囲気

 社内の雰囲気としては、社員同士の中は良く、気軽に会話をすることが出来ます。本社の作業場はワンフロアのため、社長も身近にいて、自分をアピールすることもできます。年末になると温泉地での忘年会も開催したり、2年に1度は海外旅行に行ったりします。
 家族的な雰囲気であり、社内行事(社員旅行や忘年会、等)には、全員が積極的に参加しており、大変コミュニケーションが取れる職場となっています。

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