地域企業魅力発信
インタビューシップ

和歌山県の企業

2017/01/12

株式会社早和果樹園 (平成28年取材)

株式会社 早和果樹園 様

取材者 和歌山信愛女子短期大学 池谷奈桜

和歌山信愛女子短期大学 岩橋明希

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美味しいみかんを作るために

 株式会社早和果樹園様では、富士通株式会社と共同で、ICT(Information and Communication Technology/情報通信技術)を活用し、センサーで収集した気温、降水量、土壌温度などのデータや、従業員の日々の作業記録、従業員が園地で撮影した写真などをクラウド、スマートフォン、パソコン等で管理・共有しながら、適切な時期に適切な作業を実施する事を狙いとしたシステムを構築し、徹底した管理の元、高品質の美味しいみかんを作っています。

また、平成26年度6次産業化優良事例表彰の「農林水産大臣賞」やプレミア和歌山特別賞等を受賞されています。

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 早和果樹園様は、平成12年に任意のみかん共選組合のメンバーであった農家7戸で有限会社を設立。その後、光センサー選果機の導入や味一みかんを原料としたジュースの製造、販売に取り組むなど積極的に事業を展開し、平成177月には株式会社に組織変更してさらなる経営発展を目指しています。

 今回のインタビューでは、代表取締役 秋竹社長に会社の魅力を伺いました。

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取材の様子
(左) 代表取締役 秋竹社長 (中央) 岩橋明希さん(右)池谷奈桜さん

名 称  株式会社早和果樹園
代表者  代表取締役社長 秋竹 新吾
所在地  〒649-0432 和歌山県有田市宮原町東349-2
TEL  0737-88-7279
FAX  0737-88-7218
URL    http://sowakajuen.com
役 員    取締役副社長  宮井 重博
取締役専務  秋竹 俊伸
取締役常務  松本 将輝
取締役加工部長 宮井 秀樹
取締役営業部長 大浦 靖生
監査役     御前 典男
構成員    株主16名と2社
従業員     60名(常勤パート含む)※平成27年4月現在
資本金     8,502万円 ※平成24年9月現在
創業      昭和54年10月
会社設立    平成12年11月1日
主な業務    みかんの生産・共同撰果・農産加工・出荷販売など

【秋竹社長に聞く!】『みかんの栽培から美味しいジュースまで数々の商品づくりに取り組まれていると思いますが、採用や人材育成についてどのような点に工夫をしていますか?』

 まず採用の方は、非常に興味を持ってくれる学生が多くて毎年新卒の学生が入社してくれます。今年も4名入社してくれてまだ来年も4名内定しています。中途採用の方もその都度採用やっています。

【秋竹社長に聞く!】『ICT農業とはどのようなものですか?』

 なかなかITが農業に入ってないということから、ICTを使って農業生産に、とにかく美味しいみかんをたくさん作る為にICTを活かそうと、IT企業の富士通さんと5年越しに取り組んで来ました。みかんも後継者が少ないという形の中で、斜陽化傾向がありますが、何か大きなインパクトがあってうまくICTがみかん栽培に機能してくれたら大きく変化するのじゃないかなと期待しています。

【秋竹社長に聞く!】『様々な表彰や受賞認定を受けておられますが、商品開発や企業経営で重視されている事とは』

 商品開発では我々みかんの生産者でもありますので、生産者として特徴のある形を重視しています。例えば100%ストレートジュースであったり、みかんの原型が残った商品であったりそういうのが非常に差別化出来ますので、そのような形を心がけています。とにかく美味しいみかんを、その素材を活かした形の商品化というようなことを目指しております。また、企業経営では、人というものを凄く大事にしていまして、人がやる経営ですので、人が幸せになれるような状態を作っていかないといけない、みんなが楽しく仕事が出来るようなそういう1つの企業経営を心掛けております。

【秋竹社長に聞く!】『商品開発のなかで、一番難しかった商品などはありますか』

 美味しさを求めてやるのですが、混ぜ合わせても美味しさが出てこないという場面があって、本当に自分がイメージしている形に出来なかったら、どうしようかなって思うようなことがありました。ただ、私としてはあんまり完璧なとこまで作り上げてしまったら市場へ出してこそ評価がわかるので、ある程度確立されてきたら即市場に出しても良い。もう少し修正しないといけないときは、積極的に修正する。70%良くなったら出してみようかなと、そんな形で思ってやっております。

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