地域企業魅力発信
インタビューシップ

和歌山県の企業

2017/01/12

紀州技研工業株式会社 (平成28年取材)

紀州技研工業 株式会社 様

取材者 和歌山信愛女子短期大学 池谷奈桜

和歌山信愛女子短期大学 岩橋明希

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紀州技研工業株式会社 本社正門前

開発・製造・販売・保守までの一貫体制

 紀州技研工業株式会社様は、手作業で行われていた生産ラインでの捺印を1960年代に自動捺印機の特許を取得し国内初の印字機専門メーカーとして設立以来、日本の業界を独占しています。以来、専業メーカーとして国内トップシェアを維持しておられます。インクジェットプリンターや高機能性インク、文字検査装置など、開発から製造、販売まで、一貫して行っていて、各部門(マーケティング、開発、製造、検査/出荷、アフターサービス)の情報を共有化することで、即時に対応し、より良い製品づくりを行っています。

 今回のインタビューでは、総務部 岩橋課長に会社の魅力を伺いました。

kisyuugiken2.JPG取材の様子
() 総務部 岩橋課長 (右手前) 岩橋明希さん(右奥)池谷奈桜さん

商 号 紀州技研工業株式会社 Kishu Giken Kogyo Co,.Ltd.
創 立 昭和43年(1968年)12月27日
資本金 1,000万円(株主資本金35億4000万円)
事業内容 生産ライン上で段ボール、建材、パーツ、食品等に賞味期限、ロット番号、ロゴマーク、バーコード、QRコード等を自動的に印字するインクジェットプリンターとローラーコーダー、文字検査装置、コンベア・制御盤の関連設備、インクおよびソフトウェアの製造・販売
代表取締役社長 釜中 甫干
売上高 58億3千万円(2016年度)
販売先数 27,000社(実績)
従業員数 日本 195人
     中国 214人
     インド 63人
合計 472人(2016年度)

【総務部 岩橋課長に聞く!】『独創的な商品開発の発想はどのような形で生まれているのか』

 私どもは食べ物への印字というものをやっているのですが、最初は玉子への印字だったのです。卵殻への賞味期限の印字ということでやり始めました。これはですね、当時食中毒ということが言われておりまして、賞味期限の印字というのが、確実にわかるようにしなければならないというところのニーズがありましたので、それを商品化させようということで、食紅とか食べられるインクがありましたので、インクジェットプリンタのインクでも、それが出来るのではないかということで研究を始めました。

【総務部 岩橋課長に聞く!】『お客様からの要望に応える為に苦労することはなんですか』

 お客様からの要望というのは本当に色々あります。例えばセラミックに印字するときに焼き入れした時に印字が消えて欲しいというお客様もあれば、逆に焼き入れをしても残って欲しいというような要望もあります。ですから本当に色んなニーズ、要求がありますので、それに対応する為、出来るだけお客様の環境に則した、例えば温度の高いところで使うのだったらそういう環境でも使えるようなインクであるとか、寒いところだったらそれに対応したインクということですね。まぁそういう環境を再現するのと、一番はスピードが必要ですから、やっぱり今あるインクを少し改良することで使えないかということで、研究をしています。

【総務部 岩橋課長に聞く!】『求めている人物像とは』

 私共の会社では、主に研究開発職、営業技術職、製造職という3種類に大きく分かれるのですが、例えば、研究開発職であればやっぱり今までの考えにとらわれない独創的な視点を持って仕事(開発)に取り組んでいける方が良いかと思います。そういう意味では、色んなものに興味・関心を持って対応出来るような人が望まれます。営業技術職についてはお客様のところに行くということになりますので、フットワークを軽く色んなことに融通を利かせて、柔軟に対応出来るそういう人材が必要になってきます。もう一つ製造職で言いますと、これはモノづくり、確実に1つずつ丁寧にきっちりと作り上げることが必要ですので、やっぱり落ち着いて仕事が出来るとそういう人材が必要になってくるかなと思っております。

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