地域企業魅力発信
インタビューシップ

奈良県の企業

2017/03/15

ワキ製薬株式会社 (平成28年取材)

ワキ製薬 株式会社 様

取材者 奈良女子大学 大学院 ゲオルゲ・ロディカ・エレナ、2年 桑原 湧

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ミミズとともに“ワキ”あいあいと

 ワキ製薬は、創業明治15年、時代に合わせて医薬品やサプリメントを販売してきました。奈良県第一号の医薬品GMP適合認可工場を設置し、現在は奈良県階に3工場・京都に研究本部をおき、皆様の豊かで潤いある健康生活を応援する製薬メーカーとして、幅広い活動を展開。世界で初めてミミズの酵素をサプリメント化することにも成功し、市場の醸成を行った実績を持っています。

企業の魅力をプレゼンしました!

取材を通じて感じたこと

 今回私たちは、5日間で、ミミズ工場・製造部・営業部・品質管理部で実習を行い、話を聞いたり見学や体験をしました。最初に行ったミミズ工場は、ミミズについて知らなかったことが発見でき楽しかったです。製造部では、原料を測ったり、機械をメンテナンスしたり、包装したりする作業をする中で、お客様に届ける薬を作ることの緊張感を味わいました。集中力を保つコツは、ちゃんと休憩をはさむことだそうです。これからの経験に活かしていきたいです。営業部ではどのようなパッケージのものが売れるのか考えるのが楽しかったです。品質管理部では、実験器具を扱うのが大変でしたが、色が変わるのを見たり、錠剤が解けていく様子を観察したりするのは楽しかったです。

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INFORMATION
会社名 ワキ製薬 株式会社(製薬業)
所在地 〒635-0814 奈良県北葛城郡広陵町南郷898
TEL 0745-54-0999
URL http://www.a-kusuri.co.jp/
設立年 1882年
資本金 3,000万円
従業員数 42人(平成28年11月現在)

私たちが見つけた会社の魅力

“アットホームで“ワキ”あいあい”
 とてもアットホームな会社だと思いました。社員同士のやり取りなども友達のような感じがしました。社長によると、みんなで会社を大きくするためにチーム一丸になって頑張ろうという感じだそうです。また、社長の年齢も40歳で社員さんの平均年齢も34.1歳と若めです。元気で勢いのある会社だという風に感じました。営業部では、社員全員がひとりひとり何かしらの商品を担当して話をしているようでした。最近この会社にやってきたという社員さんは、今度初めて自分が担当で手掛けてきた商品が売り出されるのだと嬉しそうでした。自分が担当した商品が世に売り出されるというのはやりがいがあるだろうなと思いました。

会社のおもしろ自慢  

“かわいいミミズがたくさん、ミミズ工場を見学しました”
 工場の1階にはミミズを加工して粉にする施設がありました。1日に約30キロのミミズが加工されています。尚、ミミズには4匹で約1gなので30キロだと12万匹の計算となります。ただし、30キロのミミズから最終的にできるのは2キロの乾燥粉末です。
工場の2階では、土の入った大きな花壇のようなものの中でたくさんのミミズが飼育されていました。ミミズは生きている状態で九州のミミズ農家から工場に連れられてきます。ミミズは眺めていると動き方が面白く、ミミズの習性についてのお話も大変興味深かったです。ワキ製薬では、道路でミミズが干からびて死んでいるのを見て、“何かを溶かす成分があるのではないか”と思いつきミミズの研究を始められたそうです。ワキ製薬ではミミズをヤシの木の屑の中で飼育することによって、ミミズの中に悪い菌が入らないようにしています。ミミズは湿気のあるものを好むのですが、周りに湿気のあるものがなくなると、ミミズどうしで固まって自分自身がとけながら死んでいくという習性をもつそうです。

ミミズのサプリ

“世界一を誇るミミズ分野”
 ミミズは血栓を溶かす働きがあるそうです。だから脳梗塞や心筋梗塞の予防に良いのだとか。また、エコノミー症候群や冷え症にも効果があるようです。ミミズのサプリメントを飲んでくださっているお客様の声から新しい効用が見つかることも!

医薬品

“これでもか、というほど きっちり”
 製造部や品質管理部に実習に行き、薬が出来上がる過程や検品の様子を見学しました。製造部では、薬の原料を測るときなど確認作業はかならず二人で行っていました。また、シートに破れているところが無いか、賞味期限が記載されているか等機械で確認してからもう一度人の目でも確認していました。検品では、錠剤の解けるスピードが正確かどうかというところまで検査をしていました。

海外にも進出

“外国では高そうなパッケージのものが売れます”
 営業部での実習では、印刷会社との話し合いに同行させていただきました。パッケージの色やデザインなど、どのようなものがお客様の心をとらえるのか、コストとの兼ね合いも考えながら話し合われていました。効き目がありそうなパッケージはどういうものなのか考えるのは楽しかったです。また、ワキ製薬は台湾、中国、ロシア、東南アジア諸国など海外の会社とも取引があるので英語が堪能な社員さんもいます。日本で売れるパッケージと海外で売れるパッケージは違うそうです。海外では特に高そうなデザインで箱に入ったものが売れるそうです。

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