地域企業魅力発信
インタビューシップ
京都府の企業
有限会社丸重屋
2017 Close-up Company!
有限会社丸重屋は、橋やトンネルなどの道路インフラ、発電所やプラントといった社会インフラの点検・検査を通じて、まだ見ぬ事故を未然に防ぎ、地域の人たちの安心・安全を守っている会社です。 現在、高度成長期以降に整備された道路橋、トンネル、河川、湾岸施設などの社会資本の老朽化が問題となっています。 新しい施設をつくる時代から、既にあるものを維持管理しつつ長く使っていく時代へと変化しつつある今、当社の持つ橋梁点検技術や非破壊検査技術の需要は高まる一方です。 技術が売りの当社ですが、未経験からでも技術を学べるOJT・OFF-JTプログラムをご用意しています。 一緒に一人前の技術者を目指してみませんか。
●本社所在地/京都府京都市山科区勧修寺平田町57
●資本金/800万円
●従業員数/30名
●事業内容/橋梁・トンネル等、社会インフラの調査・点検・非破壊検査
イノベーションに満ちた魅力ある企業を目指しています
技術職の会社だと、体育会系的な縦の上下関係を想像されるかもしれませんが、当社にはそのような堅苦しい空気はありません。
イノベーションに満ちた魅力ある企業を目指して、若手もベテランも一丸となって、常に新技術や制度の採用にむけた取り組みを行っています。
例えば、タブレット端末を用いた現場点検の省力化や、ドローン点検の導入といった新技術の採用は、若手技術者が中心となる企画ワーキンググループ(WG)が担当しています。
WG制は、人事労務や現場安全管理の分野にも及んでいます。昨年度は、WGの発案により、全社にプレミアムフライデー制度を導入致しました。
有限会社丸重屋は、若手技術者の発想を尊重します。
のびのびと働ける職場環境が自慢です
当社は京都府より『京都わかもの自立応援企業』の認証を受けていますが、実際に若者が働きやすい、ワークライフバランスの整った会社だと思います。
その秘密は、社員同士の距離が近い、風通しの良さにあるのだと思います。全員の顔が見える環境だからこそ、質問がしやすく仕事に集中できますし、「この日に休暇を取りたい」という相談もしやすいです。
技術指導についても、イメージされがちな「見て覚える」というものではなく、まず座学から始まり、機器を用いた社内研修を経て、OJTにより定着させるといった方法でじっくり指導していただけます。
未経験者でものびのびと働ける環境は、当社の自慢です。
人の生活・安全を支える仕事 (2年目・技術職・女性)
入社のきっかけは、元々非破壊検査業に興味があった訳ではないようでしたが学生時代に福祉を専攻していたこともあり「公共性の高い仕事がしたい」と思っていたところ丸重屋さんと出会ったとのこと。
入社後は半年かけた研修で知識を学び、現在では現場に出られることもあるそうです。
何にやりがいを感じているかお聞きしたところ、「ひっそりながらも人の生活を守り支えているところ」と教えていただけました。
休みの日はお友達と会われたり楽しんでいらっしゃるようですが、ふと橋などを目にした時はどこかに損傷がないか等気になってしまうこともあるそうです。
日常生活の中でご自身が関わる仕事に出会うということが、それだけ生活に必要不可欠なお仕事をされているんだと感じました。
作業着もお似合いで、プライベートと仕事を両立して今後結婚をしても働き続けたいという思いを持ちながらやりがいを語ってくださる姿は凄く魅力的に映りました。
当たり前の状況が「成果」 (6年目・技術職・男性)
仕事内容は一言でいえば「橋のお医者さん」。
一日の仕事は現場での朝礼から始まり、検査を行い、結果をまとめることが基本の流れ。言わば、カルテ作成。
リーダーとして日々技術を上げることはもちろん、現場は必ずしも平坦で安全な場所ばかりではないのでメンバーの安全を守るため管理を徹底していらっしゃるようです。
今後のキャリアについては、より高いスキルを目指し資格取得に取り組んだり、独立を目指していたりとそれぞれの目標をお持ちでしたが、「みんなが上を目指せる環境を作りたい」と一緒に働く方のことをとても考えられていることが伺えました。
最後に、この仕事は橋や道路が崩壊等の事故を起こさないためにあるものなので、「何も起らない当たり前の状況が成果」となり、評価を直接感じにくい仕事ではあるとおっしゃていましたが、安全を守っていることに誇りを持ってお仕事されていることが伝わって来ました。
新しく作るから、長く使うへ(平手社長)
社長は仕事への思いを語ると何時間あっても足りないといって凄く楽しそうにお話してくださいました。
橋や道路は数ミリのキズから亀裂が生じ、数か月・数年後という短い期間でも崩落してしまう危険性があり、それを未然に防いで人の命を守るために非破壊検査業は無くてはならないものとのこと。
その分高い専門知識が求められますが、大切なのは”人の命を守り、役に立ちたい”という気持ち。
業界的に専門性を持っていないとできない仕事と思われがちですが理系・文系関係なく必要なのは”人の命を守り、役に立つ”という思いとプライドを持てるかどうか。
ヨーロッパにある橋はメンテナンスをきちんと行い数千年使い続けられているものもあるそうで、日本では現在橋の耐用年数は50年と言われていますが、今後は100年150年と先人が残してくれたものを大切にしながら守っていけるように大学との共同開発を行ったりと様々な取り組みをされています。
〈取材者から見た企業の魅力〉一人ひとりが「丸重屋」という社風
人の命を守りたい!そう考える丸重屋さんは社員のことも大切にされています。
社員の働く環境の整備にとても力を入れられていること、また社員だけでなく社会全体のことも考えておられ、例えば地震などの災害で自社が崩壊しても、インフラを支えるこのお仕事だからこそ一層活躍が必要とされます。そんな時こそどこへでも駆けつけることができるよう、万一に備えた準備や計画をされたりといった取り組みをされています。
今後はまず、100名の会社にすることを目標とされており、大きくなればそれだけ多くの新しいアイデアが生まれ発達していると信じている。そのアイデアをWG活動等で反映しながら発展していく。それが"一人ひとりが丸重屋"ということだとおっしゃていました。
今まで不可能とされていたこともやってのける。そんな可能性が溢れる会社です!
私たちが記事を作成しました。
【企業担当】技術部・藤井智大
【取材担当】京都市・Kさん