地域企業魅力発信
インタビューシップ

京都府の企業

2018/01/15

株式会社東山堂

  2017 Close-up Company!

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 武道と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろうか。きっと剣道に柔道、合気道など様々だろう。そのなかで京都・西陣に本社を構える東山堂は剣道・居合道・合気道・弓道・空手道・柔道・刀剣・鎧など武道へオールマイティに取り組む会社である。主な販売ルートは店舗部門と通販部門、営業部門となり、国内外を問わず幅広く活動している。

また商品の販売だけでなく製造にも関わっていることがさらなる魅力の一つである。東山堂は自社工場を持っており、オリジナルの剣道防具を製造している。その一つ一つが職人の手によって丁寧に作られている。
武道具業界のなかでも製造と販売、その二つを兼任する企業は多くない。東山堂はその先駆けとして常に精進している会社である。

●本社所在地/京都府京都市上京区中立売通日暮東入新白水丸451-1
●資本金/3,850万
●従業員数/130名
●事業内容/武道具製造卸、武道具販売、武道衣製造販売

URL:http://tozando.com

小さいからこそ見えやすい

社員同士の距離が近く、部署が異なっていたとしてもそこに壁を感じることはほとんどない。そして、三カ月に一度はホールを貸し切っての食事会が催される。そこでは普段顔を合わせることのできない人とも一堂に会することができる。これも理由の一つと言えるだろう。また、その食事会では多彩なイベントも行われ、毎度大いに盛り上がっている。
東山堂は国内外問わず幅広く活動しており、業界随一の業績を誇っている。しかし、決して大きな企業ではない。少数精鋭で日々挑んでいるのだ。だからこそ小さな変化によく気付く。実際その気付きに助けられたことも少なくない。それこそがお互いを支え、東山堂を支えていると考えている。

様々に特化した対応力

東山堂が扱う商品は10,000点以上存在し、要望も様々。そこで重要視されるのが、その商品を扱う社員の対応力である。日本人のお客様はもちろんのこと、海外のお客様であっても迅速かつ柔軟に対応し解決に徹しなければならない。東山堂においてこれは豊富な商品知識と社員同士の連携、そしてバイリンガルやトリリンガルな社員がいるからこそできることである。また自社工場の他に本店には職人も常置しているため、いつでも修理依頼に素早く対応できる強みがある。
一見当たり前のように聞こえるかもしれないが、こういったささやかな対応の積み重ねがお客様や取引先との信頼関係に繋がるのである。そして、これこそが東山堂の強みと言える。

〈若手社員インタビュー〉今までの経験を、お客様に

若手社員の小野寺さんへのインタビュー。
小野寺さんがこの会社を選んだ理由は、就活をしていた時に自分は何をやりたいのだろうと考え、剣道関係の仕事に携わりたいという思いがあったと話していた。そこで、京都にある剣道具関係の企業を探していたところ、東山堂のコラボ企画や海外への発信力に興味を持ちこの会社に就職したそうだ。
この仕事の魅力とは、自分の経験をすべて活用することができるという点にある。彼女自身剣道をしており、その経験を踏まえて初めてのお客様に商品の魅力を伝えることができ、そしてそのお客様がまた来ていただけたら嬉しいと思うし、この仕事が楽しいと感じるとのことだ。そのようなところに仕事への魅力があるのではないかと感じた。




〈中堅社員インタビュー〉社員の力を伸ばす「改善提案制度」

入社14年目の坂下さんへのインタビュー。
この会社の魅力は会議の際に社長と社員との距離が近いことだ。そのため、様々な企画を立てて、それを実行に移すことが可能であり、それで結果が出れば評価されるし、結果が出なくてもあきらめずに企画を立て続けることによって、さらに評価につながるのがいい点であると話していた。
さらに、営業以外のところでも改善提案制度というものを設けている。この制度は、仕事の効率化や新商品の提案を一人何件でもすることができ、それが採用されれば報酬もあり、年に一回表彰もあるという話だ。
これは仕事を通して自分を成長させたいという人にはとてもいい制度であり、社員全体のモチベーションの上昇になるのではないかと感じた。
 


〈経営層インタビュー〉武道具を売るからこそ、常にお客様に喜ばれる企業でありたい

副社長・山本さんへのインタビュー。
山本さんがこの業界に入って魅力的に思ったことは、普段は考えない日本人の精神性や文化の特異性に気付かせてもらえたことだと話していた。海外では「いただきます」や「ごちそうさま」などの食べ物や作ってくれた人へ感謝の言葉を述べることはないらしいが、日本ではそれが当たり前のように行われている。この業界に来て初めてそのあたり前に気付いたとのことだ。
このことは、「常に人々に喜ばれる企業であり続ける」という社是にも反映されており、武道の精神を企業を通して知ってもらいたいという考えが伝わってきた。

※写真は、剣道で使われる「銅」を組み立てるときに用いられる「胴台」です。

〈取材者から見た企業の魅力〉身近なことからコツコツと

この企業の魅力は、会社全体で連携が取れていることだと感じた。
私が訪問させていただいている間、基本的に何をする時も声出しを欠かさなかった点、業務を行う上でわからないこと等があれば、その担当者がカバーに入るといった形で補完し合いながら進めている点が非常に魅力に感じた。更に、皆さんがこまめに整理整頓をしていたり、困っている同僚を助けるなど、「当たり前」と思われることを全員ができていることが会社全体の良い雰囲気に繋がり、結果、全体的に連携が取りやすい環境となっているのだと感じた。

                                                  私たちが記事を作成しました。
                                                 【企業担当】店舗スタッフ 佐藤千明
                                                 【取材担当】佛教大学・北川孝太

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