地域企業魅力発信
インタビューシップ
京都府の企業
株式会社緑風荘
緑風荘は、京都駅の北側西本願寺と東本願寺の丁度中間に位置しております。
創業は昭和8年ごろ、岐阜県美濃市で誕生致しました。戦争時代には、陸軍病院に摂取されました。
その後昭和30年初頭京都に店を構え、二年前にはお食事処・ロビー・玄関を改装。
そんな中、旬の素材を吟味した「毎月メニューの変わる京会席」や心温まるおもてなし、
館内をより清潔に保つ事など心がけ、お客様をお迎えしております。
一番大切にしているのは、スタッフ全員の笑顔・心からの接客等々。
お客様・従業員・貴社に関係する皆様が笑顔あふれるよう毎日を送れるよう、日々精進しております。
当館は修学旅行生の受け入れは行なっておりません。
●本社所在地/京都市下京区西洞院六条上る金屋町490
●資本金/1000万円
●従業員数/30名
●事業内容/旅館
企業の社風と、社風のわかるエピソード
緑風荘には、マニュアルがありません。マニュアルがあると、サービスの均一化はできると思いますが、
個々の判断で良いサービスをしようと思うと、マニュアルがかえって邪魔になるからです。
例えば、「従業員がミスをした場合のみ、ジュースは新しいものに交換しても良い」というマニュアルだった場合。
もし子供が満タンのジュースをこぼしても入れてあげれないのです。
また緑風荘では、ミスが起こった場合、誰がミスをしたかではなく「なぜ起こったか?どうすれば、そのミスが起こらない体制にできるか」を考えます。
誰のミスかではなく、どうすれば全員で防げるかを重要にしております。
若手社員から見た会社自慢
私が緑風荘に入社してから一番感じたことは、旅館での仕事は完成形がありません。
お客様の要望などを聞き、お客様ひとりひとりに合った、コースやプランを考えて提案します。
同じことをしていても、喜ぶお客様・喜ばないお客様もおられます。
若旦那を中心に全社員が、お客様が楽しい旅になるよう、家族のような温かい気持ちで、
お客様を迎える姿勢も自慢の一つです。
ご利用されたお客様が、また緑風荘に来たいと思っていただけるあたたかい旅館を造れるよう頑張ります。
〈若手社員インタビュー〉大好きな京都ではじめての旅館業
今年の4月に入社したばかりの川添さんにお話を聞かせていただきました。
川添さんは、お客様のお迎え、お見送りやご予約の管理など主にフロントを担当されています。今まで販売のお仕事で接客はしてきた川添さんですが旅館業は初めての経験とのことです。京都ということもあり、外国からのお客様が多い緑風荘。英会話の経験がなく、初めは戸惑ってしまったそうです。しかし、そんな時は職場の仲間がフォローしてくれて、わからない英語を教えてもらいながら少しずつ上達してきています。そうした先輩たちに囲まれて、もっと英会話を頑張ってお客様と円滑なコミュニケーションをとれるようになりたいと意気込みを話してくれました。
〈若手社員インタビュー〉笑顔のあふれる仕事
入社して1年半の高橋さんにお話を聞かせていただきました。
高橋さんは、お食事の準備や片付け、お部屋のメンテナンスなどを主に担当されています。人と接することが好きな高橋さんは、お客様との距離が近い緑風荘に惹かれたそうです。接客をする中でも笑顔と会話は常に心掛けているそうです。そのおかげか顔を覚えてくれる常連様もいらっしゃるとのことです。1年越しに宿泊されるお客様が自分の顔を覚えていて、話しかけもらったときはこの仕事をして良かったと改めて実感するそうです。朝早くからの出勤で大変な時でも、お客様の笑顔がパワーの源となって頑張れるとのことです。
〈経営層インタビュー〉人と人が向かいあって繋がる
若旦那である大野さんにもお話を聞かせていただきました。
大野さんは接客はもちろん、シフト管理や備品の整備などマルチに働いていらっしゃいます。大野さんは、人の力でSNSをしているようなイメージをしていると教えてくれました。そのため、職場ではお客様とはもちろん社員同士でも会話をすることを大切にしているそうです。例えば、誰かがミスをした時にミスを追究するのではなく、次のミスに繋がらないようにフォローしながら他の人に周知してもらうようにしています。
お客様と社員がそれぞれにフォローし合って、いいねをしあえるような関係性を築いていきたいと話してくれました。
インタビューをして取材者から見た企業の魅力
今回、緑風荘様にインタビューさせていただいて感じたことが、人と人との距離が近いということです。
社員同士はもちろん、お客様ともコミュニケーションを積極的にとっていました。また、緊張して固まっている私に対しても笑顔でたくさん話しかけてくれました。緑風荘様は、旅館業として丁寧な接客や細やかな気遣いがしっかりとなされていました。しかし、それだけでなく、お客様と従業員という垣根を越えて1人ひとりが個人として存在していました。職場の仲間というよりも家族のような雰囲気の緑風荘は、自分を自分と認めてほしいと考える人にとっておきの場所ではないかと思います。
私たちが記事を作成しました。
【企業担当】若旦那・大野昌帝
【取材担当】佛教大学・中田知里