地域企業魅力発信
インタビューシップ

福井県の企業

2017/03/15

大島産業株式会社 (平成28年取材)

大島産業 株式会社 様

取材者 福井工業大学  飯田 晃浩・岩永 知裕・山本 瀬菜

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会社名 大島産業株式会社
業種 製造業
事業内容 リサイクルペットマテリアルの生産業務、再生ポリエステルステープルの製造・販売業務、合繊不織布の製造・販売業務
所在地 〒918-8026 福井県福井市渕3-2801
資本金 4,000万円
従業員数 120名
TEL 0776-36-5600
URL http://www.ooshima-sangyou.com/

私たちの生活、 より良い環境づくりを影から支える会社

 大島産業株式会社はペットボトルリサイクル事業を主とした企業で、日々さまざまなリサイクル製品を作っている。例えばシャツや作業着服等の衣料、カーペットやクッション等のインテリア素材としてリサイクルされ、私たちの生活に役立っている。また、再生ステープルと呼ばれる短繊維を素材に作られた不織布(フェルト)は、工事等の土木資材として利用されたり、あの東日本大震災の復興時にも利用されたりなど、生活面だけでなく球環境保全等にも大きく貢献しており、多くのリサイクル製品を手掛けている。これらはすべて、日常でよく使われるペットボトルを再利用して作られているのだ。

 では、どのようにしてリサイクル製品にしているのだろうか。再商品化までの工程は大きく分けて4つあり、「回収」、「原料化」、「ステープル製品化」、「不織布製品化」という流れになっている。
 
 1つ目は回収である。10数台のトラックが様々な収集所からペットボトルを回収し、そのペットボトルを、四角いブロック状に
固め置く。
 2つ目は原料化である。この工程では、回収してきたペットボトルについているキャップやラベルを除去、フレーク状に細かく粉砕、洗浄され、製品化で使用する「フレーク」、「ペレット」、「チップ」と呼ばれる素材に精製される。

  3つ目の工程は、ステープル製品化である。ステープルとは綿状の細かい繊維のことである。この工程では、先ほど原料化されたものを
ブレンドし、約300度の熱で溶かす。それらを糸状にし、引き伸ばしたあと捲縮、乾燥させ、できた綿をカットすれば再生ステープルが
出来上がる。
 4つ目の最終工程では、先ほどの再生ステープルと北陸の機屋で出た残糸をブレンドし、多くの針がついた機械でパンチング加工をする。
そして、検針器などで最終チェックをしたのち製品化が完了する。再商品化までには多くの工程が組み込まれているのだ。

リサイクル会社ならではの面白さ、素敵な魅力

 会社が成長していくこと、加工されていく過程など、役職により違った楽しみや面白さがある。大島産業には長い付き合いの得意先が多くおり、またアメリカにも素材の輸出を行っている。繋がりを大切にする会社である。

 今回のインタビューシップで、常務取締役の池田さんと事務管理係長の松島さんのおふたりにお話を伺う事ができた。働く面白さを聞いてみたところ、池田さんは「年々会社が成長していくのが楽しくて、ここ10年間くらいでだいぶ変わった」と述べていた。普段何気なく仕事をしている訳ではなく、日々なにか新しい発見、挑戦をして会社をその時代ごとに成長させていく、そして目的をもつことがなにより大事であり、面白さでもあるようだ。

 松島さんは「PETが綿にさまがわりすることが面白い」と話しており、綿を運んでいる間の光景もとても面白くて好きだそう。さらに、日頃なにも思わないまま仕事をするのではなく、興味心を持つことで次のステップアップに繋がり、仕事にやりがいを感じることができるのも面白さだと述べていた。働くというのは、会社だけでなく自分も成長することができる素晴らしいことなのだと実感した。
 
 しかし、面白さだけではなく危険も多くあり、仕事に慣れてくると向上心が出始め、ケガや事故に繋がる可能性もあるようだ。特に大型の機械や高速回転している機械が多々あるため、細心の注意を払わなければ、最悪の場合取り返しのつかないような事になる恐れも。そういった事故やトラブルが起きないよう、大島産業では様々な取り組みが行われている。
 例えば、こちらの仕事場ではたくさんの機械を扱っている。すると、どうしても騒音が大きくなってしまうものが多く、工場の周りには民家がある為、あまりにも騒音が酷いと住民の方々からクレームがきてしまう。そうならないために、ここでは操業基準内騒音を常にチェックしており、一定のデシベルを超えないようにしているのだ。更に、フォークリフトを使う従業員の人たちが誤って他の従業員の人たちに接触しないよう、ミラーや警告ランプを倉庫の出入り口に配置したり、アラームを鳴らすなど、事前にトラブルを防ぐ取り組みがなされている。こういった従業員や市民の人たちが働きやすい、住みやすい環境を会社が作っていくというのはとても魅力的だ。大島産業の魅力的なところは他にもある。
 
 ここではリサイクル製品を作るだけでなく販売もしており、販売してくれる業者、機屋さん、そのほか約450件もの得意先がいるそうだ。また、アメリカにも綿を出したり、付き合いの長い業者さんもいるということから、とても繋がりを大事にしているということが分かった。このお話を聞いて、会社も決して個々でやっているのではなく、いろんな繋がりがあってこそ、さらに良いものになっていくのだと知ることができた。
 そして、大島産業では他の会社にはないようなとても魅力ある事が行われている。それは誕生月をむかえる従業員へ、会社から誕生ケーキを渡すというものだ。これは従業員だけでなく派遣の方にもしていて、なんと約40年も続いているという。こういったちょっとした気遣いにより、従業員の士気も高まり、良い会社になっていくのではないだろうか。とても素晴らしいことだ。

インタビューの面白さ、 そしてこれから

初のインタビューで緊張と不安がありながらも、取材を通して知ったことや見つけたことが多くあり、貴重な体験が出来た。  
 
 反省点は尽きないが、この経験を今後の糧としたい。
今回インタビューシップという初めての試みで、しっかり相手の話をメモしたり、質問したりできるのだろうかと緊張と不安でとても心配だった。しかし、取材をしていくうちに今まで知らなかったこと、発見が多くあった。また、工場を詳しく案内していただいたさことにより、質問したいことが自然と思い浮かんだ。見学は普段見れないようなところまで見せていただき、とても丁寧な説明、さらには面白い裏話なども聞けた。こういった事は、滅多に出来ることではないので、貴重な体験をさせてもらったと感じた。

 インタビューは、こちらが質問して会社の方々が上手く話を盛り上げてくださった為、気持ちはしっかり取材できているように感じたが、やはりまだまだだなと痛感した。そこで、さらに答えてくださったことに対して掘り下げて聞いてみたり、もっと上手く会社の事を聞けるとよかったなど、反省点はつきない。

 しかし、こうした経験をしたことにより、自分の経験値は確実に上がったし、授業では習わないようなことも知れたので、今回このような体験ができて本当によかったと実感した。

 この経験は、今後の活動に積極的に活かしていきたい。
 

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