地域企業魅力発信
インタビューシップ

福井県の企業

2017/03/15

トーヨーマシックス株式会社 (平成28年取材)

トーヨーマシックス 株式会社 様

取材者 福井工業大学 川瀬 慶貴

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会社名 トーヨーマシックス株式会社
業種 製造業
事業内容 工作機械、産業機械、航空宇宙関連の部品及び周辺装置の製作
所在地 〒918-8037 福井県福井市下江守町54-2-25
資本金 5,000万円
従業員数 30名
TEL 0776-35-1227
URL http://toyo-machix.co.jp/index.html

航空宇宙関連の部品を作る 福井のパーツメーカー

 トーヨーマシックス株式会社は交通手段である車や、航空宇宙関連の部品を作り、最高の技術を提供します。

 トーヨーマシックス株式会社は既成概念にとらわれない、自由な発想でクリエイティブな製品を提案できる、頭脳集団を目指している企業だ。
 特に、これからの成長産業である航空・宇宙・防衛産業に新規参入するにあたり、既成概念にとらわれない自由な発想で“クリエイティブ”な仕事に取り組むことができる、フレッシュかつ積極的な人材を求めているのだ。簡単なものに進んで取り組むのではなく、難しい仕事に率先取り組むことをモットーとしている。

 現在のトーヨーマシックス株式会社の主要事業ドメインは、工作機械の中核部品の製作及び、周辺装置の組み立てであるのだが、長年にわたる三菱重工などの国内トップのメーカーとの取引で蓄積してきた品質・コスト・技術ノウハウを応用し、新たに航空・宇宙・防衛分野への進出、展開に力を入れている真っ只中だ。
 その結果、トーヨーマシックス株式会社の高い技術が認められ、大手航空機関連メーカーにより、ボーイング 777_X、737_MAXの新型モデルに使用される部品の試作品受注に成功している。試作品納入後の評価試験を経て、2017年に予定される新型航空機の量産開始時には一定量の受注が見込まれるという。

 そのほか、トーヨーマシックス株式会社では、車のエンジン部品等も取り扱っている。
このように、トーヨーマシックス株式会社は、様々な工業製品の部品の製造をしている技術力を誇る福井でも有数の企業である。

社員同士のチームワーク、 仲の良さが輝く社風

 コミュニケーション能力、社員との連携が取れる明るい、人材をもとめています。

 近年、車の普及と航空関連の企業の発達により、製造業への期待が高まっている。車の普及率は都会ではあまり多くないものの、福井県や北海道などの地方では90%を超えている。
 
 
 航空機関連では、JAL、ANAなどの大手はもちろん、格安航空会社LCCが台頭しより多くの航空企業が業界へ進出している。 航空産業は車と違い一度の事故で、多大な人命やお金が失われ、その国の安全評価も下がってしまう事態となる。
 このような観点から部品の製造には、特別な免許が必要となる。その免許とは航空宇宙分野の品質保証規格「JIS Q9100」である。この免許は非常に取得が難しく、トーヨーマシックスがH27年9月に福井県の企業で初めて取得した。
 
  この品質保証規格は日本国内で約800社しか取得できておらず、その一つが、県内の部品製造メーカー、トーヨーマシックス株式会社なのである。今回、私はトーヨーマシックス株式会社さんにインタビューシップを受け入れていただいた。

 まず、トーヨーマシックス株式会社社員である小原公弘さんに、
仕事をするうえでのやりがいなどを伺った。小原さんが入社したのは14年前、母校である福井県立科学技術高校からの斡旋で入社。現在の業務は、機械のプログラムから製造まで幅広く担っている。日々の業務の中でうれしいと感じることは、それまでできなかったことができるようになったり、難しい仕事を最後までやり遂げた時であるとおっしゃっていた。逆に、失敗したエピソードもあるそうだ。


 思いこみで作業をしてしまい、失敗につながってしまったことが、反省すべき経験だと語ってくださった。仕事をしていくうえで社員たちの仲は良く、社長と触れ合う機会が多いそうで、とてもやりがいのある仕事だときっぱりと語ってくださった。

 次に、営業業務の、野田侑子さんに質問を伺った。10年前の2006年に入社したそうだ。商業系の高校からの入社とのことである。
 トーヨーマシックスでの仕事は、お客様からの感謝の言葉を預かった瞬間であり、それがとてもうれしく大変なやりがいを感じるのだとおっしゃっていた。入社直後は図面などがわからなかったり、誤発注などのミスで苦労されたと語ってくださった。将来的には英語などを学んでいきたいのだという。航空業界への参入は、英語が必須であるからだ。
 最後に社長にインタビューをさせていただいた。製造業とは社員と社員との連携が大事とおっしゃっていて、簡単なものより、どんどん難しいものに挑戦していくことがモットーであること、また、グローバルで自由な発想で物を作り、かつ完璧なものを作らなければならないと熱く語っていただいた。航空宇宙分野への新規参入に向けて、今の時期とてもが大切だとおっしゃっていた。

インタビューシップでわかった、 会社のたのしさ

 インタビューシップを通して、社員が企業に対して思っていること、社員と社長の連携のとれた風通しのよい会社だということが分かった。

 トーヨーマシックス株式会社は私にとって初めての企業訪問で、ものすごく緊張した。緊張したのだが、社長をはじめ、社員の人たちがとても丁寧に、かつ優しく私のインタビューに答えていただいたので、最後には緊張がとけて、トーヨーマシックス株式会社のことが好きになっていた。社内を見学した際には、社長が社員と仲がよさそうで、とてもいい企業であることが手に取るようにわかり、私も将来はこのような会社で働けたらなぁと感じた。

 社員の方々も口をそろえても仲がいいとおっしゃっていたので、私が想像していた製造業の現場より、はるかにストレスの少ない会社なのだろうと思った。そんな仲間が一丸となって目指している航空宇宙関連の部品製造への新規参入は必ず成功するだろう。

 繰り返しになるが、私も就職の際にはトーヨーマシックス株式会社のような企業に就職したいと強く感じた。

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