地域企業魅力発信
インタビューシップ

福井県の企業

2017/10/24

株式会社ダイゲンコーポレーション

  2017 Close-up Company!

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 株式会社ダイゲンコーポレーションは創立67年が経つ紙卸の老舗である。平成7年に大元洋紙店から現在の名称になった。メーカーから紙を仕入れ、官公庁や県内の印刷会社などに紙を卸す事業を行っている。近年のデジタル化により、印刷用紙の需要は減少傾向にあるが、段ボールや紙袋などの通販出荷資材に力を入れ、幅広い紙に関する商材の拡販に成功している。紙の入出庫も自動で搬送する設備があるため、迅速に対応できるのも強みだ。
 2011年には通信販売専門HP「紙通販ダイゲン」を開設しており、全国の消費者に紙を届けている。「紙 通販」で検索するとトップに出てくるほどの売れ行きで好評を博している。加えて、自社で紙を指定のサイズに切断する断裁機、貼り合わせて厚くする貼合機、自由な形に切りぬくカッティングプロッター等を有している。この機械たちの存在が、卸売りだけに留まらない事業を展開できる秘訣である。

●本社所在地/福井県福井市問屋町1丁目2番地
●資本金/3000万円
●従業員数/22人
●事業内容/紙卸売

URL:http://www.kamitsuuhan.jp/

お互いをカバー、助け合う

 ダイゲンコーポレーションは、自分の仕事の内容について、分からないことや困ったことがある場合に、先輩方が「どうしたの?」とすぐ声をかけてくれる、助け合いの多い職場だ。わからないことをわからないままにせず、その場であったり、時間が空いたときであったりと、しっかり自分が理解できるまで説明をしてもらうことができる。また、後輩にしかわからないことがあった場合には先輩に教えることもあり、わからないことをお互いにカバーし合っている。先輩から質問されるというのは、よほど詳しい知識をもってないと聞かれることはないが、上下関係を感じさせないアットホームな空間だからこそ成しえることなのだろう。

自分の考えた企画が通ると、やりがいへとつながる

 創業以来、紙の販売を行っているダイゲンコーポレーション。近年では県内への紙の卸売りのほかに、一般消費者に向けた通信販売にも力を入れている。大手ネットショッピングサイトなどで通信販売のHPを手がけている、営業部営業事務課の松村佳奈さんは、「ほぼ毎日全員と顔を合わせるため、みんなの仲がよい。そのおかげで話を提案するハードルが低く、自分の意見を直接上層部に伝える機会が多い」と話してくれた。会議でも松村さんの考えた企画が採用されることが度々あるようだ。採用されることについて松村さんは「自分が企画し、発案した商品が売れると嬉しい」とのこと。自分自身がゼロから考えた企画が採用されることがやりがいへとつながっているのだ。

ノウハウを理解し身に着けたい、たくさんの人と関わっていきたい

 若手社員の中村さん(入社5年目、営業)今澤さん(入社3年目、仕入れ担当)から話を伺った。入社前は仕事に対して不安な気持ちだった二人は、社長がいつも長い目で見守ってくれるおかげで焦らずじっくりと仕事に取り組むことができているという。
 入社した理由についても二人とも「社長の熱意に惹かれたから」と話す。それ以外にも、社長の人柄の良さや、社長とよく目が合っていたから、という理由が挙げられ、同社では良い意味で社長の影響力がはたらいていることが伺える。その中でも印象に残ったのは、中村さんが社長からかけられた「君しかいないと思った」という言葉だ。人のことを細かいところまでみていたからこその言葉だろう。私もこんな言葉を社長からかけてもらえる会社に就職したいものである。
 今後は「営業で取り扱うノウハウを理解し、取り入れ、身に着けたい」と話す今澤さん。対して中村さんは「知識を身につけたうえで仕事以外の人とも関わり、様々なことに対応していけるような人間になりたい」と話してくれた。

自信を持って、目標の人に近づいていきたい

 売り上げのチェックやクレーム対応、会社の設備の管理など様々なことを行っている部署が管理部管理課である。そこに勤める大濃俊さんは勤続13年目である。中堅と呼ばれる年齢になり、係長になった大濃さんは「後輩が入ってきた時」に新人ではなくなったと感じたという。その後、後輩に仕事の内容を教えることによって責任感が芽生えていった。その際に大濃さんが心がけたことは「間違ったことは教えない」「相手がわかるように教える」の二点だ。新人は電話応対から始めるため、教える大濃さん自身が会社の業務の全てに精通していることがまず大前提である。
大濃さんは「まだ自信をもって係長であるとはいえない。すべてのことを把握するのは大変かもしれないが、目標の人を目指して追いつけるように勉強していきたい」と語ってくれた。

従業員みんなには幸せになってほしい

 代表取締役社長の大谷佳史さんにお話をうかがった。社長の業務とはどのようなものであるのか気になる人もいるだろう。ズバリ、従業員を引率することが主な仕事である。方向性や戦略、目標を示し社員の後押しをする。それらを社員全員と合意形成するためには実績と、この方向で間違いがないという芯が必要になってくる。その際に社長が参考のひとつとするのは、他の百戦錬磨の経営者の意見である。「同業者や異業種の方と自分の思いを語ること」で目標が明確になってくる。話し合う中で、修正や保持、悩みの解消をする、そしてたくさんの人と共有することで目標に確信を持つという。
 理念は「全従業員の物心両面の幸せを追求すること」。従業者の方々は貴重な時間を会社に費やしてくれているため、「仕事だけではなく、人としても成長してほしい」と話す。日々の忙しさの中で、人は理念や哲学を忘れてしまう。知行一致させることで人間性が高まり、すばらしい人生を歩む手助けになるという。私は社員の方への、仕事を通しての愛を垣間見ることができた。

〈取材者から見た企業の魅力〉世のため、人のため、自分以外の幸せも考えられるようになりたい。

 私の中で特に印象に残ったのは、社長が社員と仕事を愛していることだ。愛がないと社員の細かいところまで見ることはないし、大手であればあるほど社員のことを深く観察することは難しいであろう。また、自分だけでなく社員一人ひとりの幸せを願うことはさらに難しい。心と器が広く、自分だけでなく他人にも気を配れるため社員からも好かれるのだということが分かった。目指すならこの人なのだと思った。
紙を卸売りする会社にもかかわらず最新の機械を使っているというところも感心した。最初、どこで使用しているのか分からなかったが、その最新の機械を実際に自分の目で見ると、動きも早く、運搬などを人に任せるより効率がよく、人の記憶力には限界があるため機械に記憶させ、任せるのは名案だと思った。工夫された通販サイトにも目を見張るものがある。一度、閲覧してみることを推奨する。

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                                              【企業担当】営業部営業事務課・松村 佳奈
                                              【取材担当】仁愛大学・池田夢真

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