地域企業魅力発信
インタビューシップ2016
大阪府の企業
ノーベル製菓株式会社 (平成28年取材)
ノーベル製菓 株式会社 様
取材者 大阪経済大学 経営学部 福田 桃子、松本 奈々、石出 稜
ノーベル製菓株式会社 本社
皆さんもご存知のように、「夢」にはカタチがありません。でもここノーベルの夢は少し違います。新しい味、新しい色、そして新しい美味しさというノーベルの夢。それは、ひとつのキャンデーから始まりさまざまなお菓子となって、皆さんの前に姿を現します。ノーベルの夢は新しい美味しさ。そうお菓子の夢は、ここノーベルで初めて叶えられ、いろいろな色や、カタチとなって皆様の前に姿を現すのです。
ノーベルの夢は「日進月歩」。いつも夢まっただなかの夢中企業です。
会社名 ノーベル製菓株式会社
本社所在地 〒544-0004 大阪市生野区巽北4丁目10番2号
資本金 8,130万円
従業員数 180 人
業 種 食料品(菓子)製造業
U R L http://www.nobel.co.jp
ノーベル流のお菓子作り
ノーベル製菓の強みはおいしい商品を作り出すこと。味にはうるさいと皆が認める社長のもと、従業員一丸となり、おいしい商品の開発をめざしている。商品の提案サイクルや企画会議は毎月行われ、「味」や「触感」を3か月かけて丁寧に行われる。
味の感じ方は十人十色のため自分たちがおいしいと認める商品を市場に送り出す。お菓子の本質は「味」。ノーベル製菓の商品には個人で食べるお菓子と皆で分けあって食べるお菓子を製造することでノーベルのリピーターとなっていただき、様々な年齢層に愛される商品を育てていくのである。
また、他社とのコラボレーションを通して自社の認知度につながり新規の顧客を獲得することができる。他社とのコラボ商品の例として飴などのお菓子だけでなく、サッポロと「男梅サワー」なるコラボ商品として開発し、あまりお菓子に親しみのない男性にも存在を知ってもらい新規顧客の獲得につながる。ブランド力を生かした商品の開発・コラボはノーベル製菓の強みと言える。
人口減少、高齢化社会が進む中でお菓子メーカーとして生き抜いていくためにもノーベル製菓は、30、40代の女性もターゲットにマーケティング戦略を行っている。真ん中の年代の方に購入してもらうことで子供や高齢者といった幅広い年齢の方に広まる。グミやのど飴などのお菓子などのノーベル商品をずっと愛してもらいたいという願いがあり、今日も皆に愛される商品を開発している。
働きやすい職場環境づくり
ノーベル製菓は売り上げ至上主義にならず、中小企業ならではの大家族主義的経営である。従業員を家族のように考え皆が幸せに、会社が幸せになれるように日々助け合っている。年に1度の社内旅行や部署関係なく従業員全員の仲が良くモチベーションアップにもつながっている。若手従業員の意見にも積極的に耳を傾け、若者も活躍できる働きやすい職場環境が形成されている。チームワークを大切にしており、笑顔の絶えない企業である。
また、衛生面にも力を入れている。三重工場でのISO22000の取得をしたことにより評価や信頼を得るだけでなく、最新の設備の導入などで従業員に安心・安全に働いてもらう快適な職場をあたえている。
さらに、ノーベル製菓は女性が活躍できる職場である。近年では新卒で積極的に女性を採用し、受付や事務処理だけでなく営業部や商品開発部など女性が活躍できる場が増えている。女性ならではの視点を活かして労働生産性の向上やあらたなヒット商品を生み出しており、女性管理職候補の育成にも力を入れている。
女性が安心して働ける環境づくりは近年わが国が問題視されている人口減少、高齢化社会の対策の一つであり、ノーベル製菓はお菓子作りだけでなく、太陽光発電やバイオガス発電システムの実施や介護施設の運営にも関与している。ノーベル製菓は売上を目的に活動しているのではなく、わが国の社会問題とも向き合い、全ての人に笑顔を届ける企業である。