地域企業魅力発信
インタビューシップ2016
大阪府の企業
株式会社光明製作所 (平成28年取材)
株式会社 光明製作所 様
取材者 大阪経済大学 経営学部 仰 修平
今回取材をした株式会社光明製作所様は、水道の給水器具に関する製品を設計から製品完成まで自社で1から10まですべての作業(生産)工程を行っている会社である。このように一貫して自社で全ての作業(生産)工程を管理できることで、顧客のニーズに的確に素早く対応することができます。また環境保全にも力を入れており、環境にやさしい製品やシステムづくりを推進しています。近年は給水器具メーカーとしての豊富なノウハウを活かした何度も利用できる仮設配管材料をレンタルする事業に取組んでいます。「平成17年11月大阪府知事 大阪フロンティア省 経営革新奨励部門 最優秀賞」を受賞。「平成18年8月 日本ニュービジネス協議会 ニッポン新事業創出大賞 企業部門 優秀賞」を受賞。
会社名 株式会社光明製作所
本社所在地 〒594-1144 大阪府和泉市テクノステージ1丁目4番20号
資本金 2,000万円
従業員数 108 人
業 種 非鉄金属工業
U R L http://www.komei-ss.co.jp/
自分の仕事がすべて残っていく、見えるもモノづくり
光明製作所は設計から鋳造・加工、組立、検査の製品完成まで自社で1から10まで一貫して生産管理している。これは光明製作所の一番の強みであり、ほかの企業に負けないところである。一般的に企業では自分が行っている仕事が直接見えないことが多く、従業員のモチベーションを維持することが難しい。光明製作所では自分が行っている仕事がすべて残っていき、それが自信にもつながっている。この従業員の自信が大きな力になり、中小企業ながら大企業に負けない小さな巨人になっていると、今回の取材を通して感じることができた。また、社内で徹底した生産管理を行っているので、顧客のニーズにも的確、スムーズに応えることができ、商品を必要な時期に必要な量を出すことができる。こうした対応により顧客の信頼を得ることができる経営に繋がっていると感じた。
資源の有効活用や環境保全などに配慮した、 環境にやさしい製品やシステムづくりを推進
光明製作所では、環境負荷の低減及びリサイクルの推進、水質安全性の工場など、環境問題への取り組みを強めている。中でも給水器具メーカーとしての豊富なノウハウを活かした、何度も再利用できる仮設配管材料をレンタルするのが「リユーズシステム」である。この「リユーズシステム」は、ポリエチレンパイプを採用し、仮設配管材料の再利用を可能にすることで、使用後の配管材料の廃棄処分や公害問題など、仮設配管工事にともなう環境負荷の低減。余分な処分費用も発生しないため、材料費・労力費の削減や工期短縮などのコストダウンにも貢献。多くの負担を軽減する画期的なシステムとして、多方面で活用されている。
また実際に工場を見学すると施工後、撤去されてきた大量の仮設配管材料が送られてきており、材料の大きさや形など製品毎に分けられていた。また地震・集中豪雨などの災害発生時だけでなく、配水管の事故などによる断水時にも、迅速に水道水を供給できる仮設応急給水栓なども製造、販売している。販売開始後3000台以上の実績があり、各都市・水道事業体の仕様、要望に応じた製品を提供している。このように環境に対して目を向けて、解決策を導き出していることは、会社としての大きなステータスであると感じた。
株式会社光明製作所様の受賞歴
「平成17年11月大阪府知事 大阪フロンティア省 経営革新奨励部門 最優秀賞」を受賞。
「平成18年8月 日本ニュービジネス協議会 ニッポン新事業創出大賞 企業部門 優秀賞」を受賞。