地域企業魅力発信
インタビューシップ2016
大阪府の企業
株式会社レザック (平成28年取材)
株式会社 レザック 様
取材者 大阪経済大学 経営学部 伊藤 一喜、門脇 興二、唐仁原 健士
1982年、柳本会長が先に起こした抜型を製造する株式会社菱屋での自動化が大成功を収め、抜型作成のノウハウを生かしたシステムが同業界で受け入れられると判断したことから株式会社レザックを立ち上げた。以後、レーザー加工機やウォータージェット加工機など10種以上の各種生産用自動機を開発し世に送り出している、世界トップクラスの技術力を持っている企業です。
会社名 株式会社レザック
本社所在地 〒581-0038 大阪府八尾市若林町2−91
資本金 5,000万円
従業員数 65人
業 種 電気機械器具製造業
U R L http://www.laserck.com
レザックの業績
レザックが注目を集めるきっかけとなった 天皇皇后陛下のご視察
ご視察される企業は、金型メーカー、医療器具メーカーなど様々な企業がありますが、その中で抜型の独自技術に関心を持たれた天皇陛下は皇后陛下と共に2005年にレザックの工場をご視察されました。ご視察の中で、レザックの自動化技術や自動車業界などとのかかわりをご理解いただき、レザック製品の試運転をご覧いただきました。その中で、機械についてのご質問もされ、ご懇談のお時間には、「これからも、モノづくりの発展に頑張ってください」との励ましを送られました。また、ご視察後完成した記念ルームには、ご懇談席や表彰状などを展示しています。
天皇陛下のご視察の翌年には、八尾市長や経済産業省副大臣などの出席のもと記念碑の除幕式および謝恩会が行われました。このことは天皇陛下のご視察がレザックばかりでなく、八尾市にとっても名誉であることであったことが解ります。
国内シェア60%〜70%、リピート率9割以上を誇る レザックの特徴的なシステム
天皇陛下からのお言葉を励みとして、レザックは社会に貢献し続け、2012年には経済産業省などが主催する「第4回ものづくり日本大賞」にて、これまで唯一手作業だった紙箱の量産工程を自動化した世界初の装置である「マスターブランカー」が優秀賞を受賞し、その翌年にはレーザー加工システムが「レーザー学会 産業賞」にて優秀賞も受賞しました。
自己完結型の企業であるレザックは、企画・開発から部品の製造・生産、アフターフォローに至るまで一貫して自社で行っている。製品を生産・販売し、メンテナンス時などに得られる顧客のニーズを開発に生かすことのできるシステムが出来上がっていると言える。このことが国内シェア60%〜70%、リピート率9割以上という高さを保っている秘訣でもある。
レザックは顧客のニーズを重視し、さらに企業を発展させるべく“アジアに負けない日本ブランド”という目標を持ち、新たな技術を用いて従来の製品の改良を行い、また海外にないレザック社独自の機械を東南アジアに続きヨーロッパ向けに輸出する準備を進めている。