兵庫県の企業

竹内電機株式会社 (平成28年取材)

竹内電機　株式会社　様

取材者　 奈良大学　長濱　康介

取材の様子　左より、竹内啓代表取締役、目出大介さん、取材した長濱さん

　竹内電機株式会社は、兵庫県尼崎市に位置する産業電気機械の総合メーカーです。「高周波」と「真空」を得意とし、学術的な研究、装置の研究、電気設計（制御・シーケンス）、機械設計、ソフトウェアー設計、配線組み立てを自社で手掛ける「完全な一貫生産」の体制で、数多くの国のプロジェクト（産学官共同開発）に寄与しています。また最先端を行く取り組みとして、次世代の半導体として期待されているシリコンカーバイドの製造装置や高周波のプラズマ発生装置等の先端技術分野の製造装置の開発を手掛けています。

　今回のインタビューでは、竹内代表取締役と社員の目出様に会社の魅力を伺いました。

取材の様子(工場内)

竹内代表取締役と目出様に聞く！竹内電機株式会社の魅力

　まずは、竹内電機株式会社ならではの魅力について聞いてみると、「当社ではものづくりに対し様々な分野に携わり学ぶ事が出来ます！」と答えてくれました。通常の企業であれば、機械系や電気系などそれぞれで分かれているのが一般的です。しかし、竹内電機株式会社様では、冷却水系統から真空、電気電子制御や機械工学と幅広い分野に精通しており、ものづくりの仕事を目指す人にとって、魅力的な分野を幅広く取り扱っておられます。

　さらにお話を伺うと、「当社では、IHを応用した、産業用の加熱装置を一から設計・製作している完全自社一貫生産体制で電気・電子制御から機械工学、冷却水系統、高真空など様々な最先端の知識を駆使し、ものづくりを行っています。高周波加熱を得意とし、次世代半導体（ＳｉＣ）、燃料電池の実用化、次世代太陽電池、次世代ＬＥＤなどの最先端の研究が当社装置により行われています。」と答えてくれました。

　特に印象深いのが、東京大学や京都大学などの国立の大学や研究所、トヨタ自動車株式会社などの国内外の大企業に装置を納入している実績があり研究開発に力を注いでいるところ。「研究機関等の共同研究について、大口径SIC結晶製造装置については、平成２０年より国立研究開発法人産業技術総合研究所と共同研究を開始。平成２７年よりNEDO研究開発促進事業に採択され現在実施中であります。」とのこと。この取り組みもとても興味深い。

　では、これから竹内電機株式会社様はどのように歩んでいくのだろうか。会社の事業計画について伺うと、「２０１６年は社員１５名で売上５億円を計上しています。２０２０年には社員５０名で売上を５０億円計上することを目標としています。現在の受注・研究開発状況から判断して不可能ではないと考えています。」と頼もしい言葉が返ってきました。

　会社の雰囲気も気になるところ。竹内電機株式会社として、将来を担う人材はとても大切にしている。社内では年に数回、社員同士のコミュニケーションを図るために工場内でバーベキューを催しているそうです。YOUTUBEにバーベキューをしている動画が挙がっていましたが皆さん笑顔でとても楽しそうでした。明るく楽しい職場であることが動画から見てとれます！

https://www.youtube.com/watch?v=hlJlYhAmV4Q（バーベキュー動画リンク）

　求める人物像を聞いてみると、「竹内電機株式会社では、様々な分野を広く取り扱っています。その為、一つの分野だけ学びたいという人ではなく、様々な分野に興味をもち意欲的に学ぼうとする人や、ものづくりが好きな人に向いています！」と答えてくれました。