兵庫県の企業

株式会社リアル (平成28年取材)

株式会社　リアル　様　

取材者　 コミュニカ学院　ゼンリージェ

株式会社リアル 本社

　株式会社リアル様は、1894年に創業し米ぬか化粧品を主力製品とする会社です。米ぬかは古代から日本女性の美容用品として流行っていましたが、この「ぬか袋」をいち早く商品化することに成功しました。創業から122年間、時代の変化とともに、米ぬか洗顔フォーム、米ぬかローションや米ぬかクリームなどを開発し、女性の美肌の継承を応援してきました。

　原料となるお米は広島県の契約農家で栽培された有機JASの認定を受けたお米を使用し、抽出したオリジナル米ぬかエキスを化粧品に配合するなどの取り組みを行っています。女性たちに安心して商品を使っていただけるよう、リアルは創業以来製品の研究開発から、製造と販売まで、すべでの工程を自社で行っています。現在も、米と米ぬかの持つ深い力と美肌効果を日々研究しています。

　今回のインタビューでは、五代目社長の久保尚子様、先輩社員の辻様に会社の魅力を伺いました。

取材の様子　久保 尚子代表取締役社長(右) 取材した鄭（ゼン）さん(左)

五代目社長の久保尚子様、先輩社員の辻様に聞く！株式会社リアルの魅力

　株式会社リアル様の経営理念である「商品に心を」。この言葉に込められた想いについてお聞きすると、「明治27年に創業して以来の、私たちの理念です。お客様が心から安心してお使いいただき、本来の素肌の美しさを実感していただける、心を込めた化粧品づくりが必要であると考えます。」と答えてくれました。

　明治に創業してから122年というのが印象深い。伝統技術の継承や世代を超えて愛される百年企業になることはそう簡単ではないだろう。その秘訣について久保代表にお聞きすると、「化粧品製造の本業一本でやってきたことだと思います。一貫してぶれずに一つのことをやり続けてきた結果であります。そして、品質の研究開発に努力して、顧客の要望に応えてきたおかげで、祖母・母・娘・孫に愛され、受け継がれてきました。」と答えてくれました。

　奥深い美肌づくりへの研究開発を続け、日々技術の継承にたゆまぬ努力を続けているのが株式会社リアルの強み。そこに魅せられ入社を決めたのが先輩社員の辻さんです。辻さんに株式会社リアルを選んだ理由を伺うと、「いいものをまじめに継続して作っていることが最終的にリアルを選んだ主な理由です。また、日本の米文化を大切にしてきた伝統を守り続ける気持ちも魅力的です。」との答えが返ってきました。「日本人にとって、お米は生活に欠かせない、特別な存在です。リアルは122年間、米と米ぬかのエキスをベースとしてナチュラルでマイルドな化粧品を作り続けています。会社の考え方と自分の考え方が一致しました。」との答えが返ってきました。「自社の販売市場は日本だけではなくて、中国と東南アジアにも展開されているため、自分でちゃんとした意識を持っていれば、いろいろなチャンスがあると思います。」との頼もしい言葉に、株式会社リアルの将来は明るいと感じずにはいられない。

　株式会社リアルは、男女問わず、前向きで、何事にも興味を持って進められる人を採用しています。「商品に心を」という創業理念が122年間ずっと受け継がれてきました。今後もこの理念はリアルの商品と共に顧客に届けられると私は信じています。