地域企業魅力発信
インタビューシップ2016

兵庫県の企業

2016/12/04

株式会社レック (平成28年取材)

株式会社 レック 様 

取材者  甲南女子大学 森 麻里奈

小さな結婚式 チャペル

株式会社レック様 小さな結婚式 チャペル

 株式会社レック様は、兵庫県神戸市に位置し冠婚葬祭事業を営む会社です。また、レックを中核とするKSGグループは、儀式を基軸に据え、異業種にも多角的に展開している総合カンパニーです。日本で初めての婚礼デザインアルバムを手掛けた「ラヴィ・ファクトリー事業部」結婚式の新たなスタイルを提案する「小さな結婚式事業部などを運営従来の決まり事やしきたりにとらわれることなく、多様化するニーズに対応した新しい価値観を提供することで顧客からの支持を受けています。

 今回のインタビューでは、人事部の金岡由佳次長に会社の魅力を伺いました。

取材の様子 金岡由香 次長(中)栄口綾さん(左) 取材した森さん(左手前)

取材の様子
金岡由香 次長(中)栄口綾さん(左) 取材した森さん(左手前)

金岡由香次長に聞く!株式会社レックの魅力

 みなさんは「ブライダル業界」と聞くと、どのような仕事を想像しますか?私は新郎新婦から要望を聞き、その要望に応えられるように式場やドレスや衣装などを探してきて、実際に当日の運営を行うものだと思っていました。しかしレックさんでは、式場からドレス制作、記念品まですべて自社で行っています。そのため、結婚式にかかる費用が平均300万円と言われる中、67000円という破格で提供することが可能です。新婚旅行など異なったことに費用をかけることができるということでとても人気です。

 また、すべてのことを自社で行っていることや、少人数の専門式場の為、他ではなかなか難しいサプライズ式や新郎新婦の2人だけの式など、お客様個々の要望にあった式を行うことが可能です。      

 そして様々な式を行うことができるということは、お客さんからより多くの要望に応えることができることはもちろん、同じ企業にいながらたくさんの経験を積むことができます。

 大きな結婚式場では、一部の業務のみお客さんと関わるということがありますが、レックさんでは、ブライダルカフェに初めて来た方のプランを決めるところから実際の結婚式当日までを担当することができます。その分、その新郎新婦の方とも仲良くなることができますし、より思い入れの強い結婚式をすることができるはずです。

 レックさんではその他にも、ラヴィ・ファクトリー事業部やファミリー葬事業部など、14事業部に分かれており、仕事内容は多岐にわたります。その14事業部がそれぞれ「より多くのお役に立つ会社を築く」というグループ大願の下で成り立っており、さらに今の時代から求められることこれから求められるであろうことを積極的に取り入れることで、多くの方から支持されているのだと思いました。

企業名 株式会社レック(KSGグループ)
住所 兵庫県神戸市中央区東川崎町1-3-3 ハーバーランド事業部18階
連絡先(電話・HPアドレス) 078-360-0920
事業内容 ブライダル写真業/結婚式場業
代表者 代表取締役 高橋 泉
創業・設立 1989年 9月
資本金 5,000万
売上高(直近3年分) 2015年度 116億 2014年度  111億 2013年度  106億
従業員数 576名
平均年齢 34歳
離職率または離職者数(直近3年分) 2015年度 18.6% 2014年度 15% 2013年度 14.4%
採用実績(直近3年分) 2015年度 24名 2014年度   30名 2013年度   29名
初任給(実績) 大卒 195,000円    短卒・専門卒 185,000円 
任意項目(例)
賞与 年2回(7月、12月)
福利厚生 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、保養所利用あり、各種社会保険完備
休日休暇 ■休日 月7〜10日(シフト交替制) ■休暇  夏季、年末年始、慶弔、有給
勤務時間 シフト制(実動7.5時間または8時間)
モデル年収 −
年間休日数 年間休日97日または114日
有給休暇取得率 −
月平均残業時間 −
平均勤続年数 −
障害者雇用率 0.02%
従業員男女比率 男性29% ・ 女性71%

【金岡由佳次長に聞く!】主力事業である「ラヴィ・ファクトリー事業」の成り立ちや特徴

 ご提案している婚礼デザインアルバムは前撮りやメイクシーン等、お客様に密着撮影するスタイルを導入したものです。事業部発足当時、婚礼写真は整列した集合写真のようなスタジオ写真でした。アルバムを写真屋さんに営業しても手間がかかり儲からないという理由で相手にされませんでした。そこで自社でカメラマンを抱え取り組もうと考え、結婚情報誌へ広告を掲載したところ大反響となり、今ではこのアルバム形式が業界の常識になるまでになりました。
 日本では写真屋さんを選ぶというのが一般的でしたが、本来カメラマンを選んでいただくべきなのではと考え、カメラマンの指名制を導入しました。コミュニケーションを大切にし、決められた写真ではなくお二人と一緒に作品を作るという考えで作らせていただいています。
 また、お二人が撮りたい場所で撮影をして頂きたいという考えから、「ワールドロケーションフォトウェディングプロジェクト」では、「世界がロケ地」という発想で、世界各地で撮影を行いご好評いただいています。

【金岡由佳次長に聞く!】株式会社レックで運営する「小さな結婚式」について

 昨年の統計では、婚姻届を提出された半分ほどの方が挙式を挙げられていません。経済的な理由と自分たちが挙げたいと思えるようなものがないというのが原因です。「儀式は文化であり経済的な理由で挙式をしない世の中にはしたくない」と考え、48,000円の挙式「小さな結婚式」を始めました。お二人らしい式を挙げていただきたいと考え、色々なご提案をしています。ペットとの挙式や家族だけのもの、サプライズを演出したものなどがあります。お二人のご要望をどうかなえるかを一緒に考えながら作っていくというオリジナルな結婚式ができるのが特徴かと思います。

【金岡由佳次長に聞く!】株式会社レックが事業展開にあたり大切にしていること

 弊社は現在、KSGグループとして8法人14事業を運営しています。事業展開に当たってはKSGグループの大願(企業理念)のもと、3つの基準を大切にしています。大願とは「より多くの人のお役に立つ会社を築く」「経済を通じて誠実の和を広げ、世界の平和に貢献していく」です。阪神大震災での被災経験から「多くの人の役に立つことをしたい」「神戸から元気な会社を作って恩返しをしたい」という想いから様々な事業が生まれました。また、「事業をする社会的価値があるのかないのか」「誰も手につけていない“新しいこと”業態の改革をする」「時代の流れにあっているのか見極める」の3つの基準を掲げています。事業の社会的な役割やお客様から本当に喜ばれるもの、求められているものは何かを考えて事業展開を行っています。

【金岡由佳次長に聞く!】求めている人物像とは

 採用に当たっては、グループの大願に共感していただけるかを大事にしています。昨年のインターンシップを受けられた学生様の感想で、「レックの方は十人十色でいろんな方がいたけれどサービスへの想いは一つだった」というものがありました。「目の前の方に精一杯尽くす」という理念から、社員は「今の自分にできることを全員でしよう」という考えで行動しています。「うまく話せなくても最後まで諦めず一生懸命想いを伝えよう」「共感したことをやってみよう」という素直さも大事だと思います。

皆さまに一言

 株式会社レックを中核とするKSGグループは、儀式を基軸に据え、異業種にも多角的に展開している総合カンパニーです。
『Keep on serving to guest』 〜人に尽くし続ける企業〜 として、『より多くの人に役立つ企業を築く。』『経済を通じて誠実の和を広げ、世界の平和に貢献して行く。』という企業理念を掲げ、人生のライフサイクルの基盤でもある儀式を軸に、業界の中ではパイオニアまたはイノベーターとして、今までにないサービスを産み出して参りました。
 明るくアットホームな雰囲気の中、年齢や社歴に関係なく、社員の個性や意見を尊重するボトムアップ型の組織風土のもと、男女国籍問わず様々なスタッフが活躍しています。
 その結果、2014年4月に経済産業省が運営する「おもてなし経営企業選」に選出されました。
 これまで、既成の概念・価値観にとらわれることなく、ただ「お客様に喜ばれるかどうか?」という視点の発想で私たちが進化していくことから、より多くのお客様のお役に立つことが出来ると信じ、現状に満足することなく、様々なことに挑戦し続けます。
 このような企業理念に共感頂ける方と一緒に働きたいという思いから、人物重視での採用を行っております。まずは、我社の『十人十色の人財』に会いに来て下さい。