地域企業魅力発信
インタビューシップ2016

和歌山県の企業

2017/01/25

ウインナック株式会社 (平成28年取材)

ウインナック 株式会社 様

取材者 和歌山大学 井口桃花
和歌山大学 中前澪羅
和歌山大学 岩永真衣

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試験機・測定装置・自動機などをオーダーメイド

 ウインナック株式会社様は第三セクター方式の重度障害者多数雇用事業所で、 障害者が自立を目指して、自信と誇りを持って働ける職場造りに努めています。また、経済産業省ダイバーシティ経営企業100選を受賞されています。

◯企業理念

1.人を大切にします。

 ウインナックは、重度障害者多数雇用企業として発足しました。ノーマライゼーションを基本に、顧客、従業員をはじめ、すべての人を大切にします。

2.良い製品をつくります。

 ウインナックは、仕事に誇りを持ち、いつも技術の向上に心がけ、皆様が満足する価値ある製品をつくります。

3.社会に貢献します。

 ウインナックは、より良い地球環境の実現に努めるとともに、一人ひとりが自立を目指す健全な福祉社会の建設に貢献します。

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見学の様子

今回のインタビューでは、代表取締役の西社長に会社の魅力を伺いました。

会社名    ウインナック株式会社
設 立     平成6年8月23日
資本金    8000万円
従業員    52名(内、障害者11名)
所在地    〒641-0062 和歌山市雑賀崎2017-3
TEL 073-446-0159
FAX 073-446-0256
役員    代表取締役会長 勝本 僖一
代表取締役社長 西 芳男
専務取締役 田伏 忠千代
取締役 勝本 真人
取締役 和歌山県副知事
取締役 和歌山市副市長
監査役 和歌山県商工観光労働部長
監査役 和歌山市まちおこし部長
監査役 牛尾 佳弘

【業務内容】  
ダイカスト鋳造 アルミダイカスト鋳造
グラビティー鋳造(重力鋳造)によるピストン
コンロッド等エンジン部品の製造
金型製造 ダイカスト金型設計製造
プラスチック金型設計製造
グラビティー金型設計製造
部品加工 各種金属部品のバリ取り
パフ加工
ヘアーライン仕上げ等
表面仕上げ
CNC旋盤等による各種機械部品加工
プラグ組付 模型小型エンジン用プラグ組付加工
模型小型エンジン用サイレンサーの製造加工
リサイクルトナー レーザープリンター用トナーカートリッジの再生

西社長に聞く! 障害のある方を自立する手助けとして主にどのような事をしていますか?

 障害者を自立させるということは経済的なことが一番と考えます。私どもは出来るだけ高い給料を払えるようにということで、具体的には全社員に最低賃金以上の賃金を払っている。それと、勤務時間も8時間で少し長いのですが、障害者の人権のために役立っていると考えています。
 あとは、仕事に熱中出来るそういうことが大事だと考えております。その為に生活支援といいますか、一人一人が色んなことに心配事があったらそれを取り除くようなことを色々考えております。それから高齢者、健常者、障害者という話ですが、高齢の方は私どもが例えば60歳以上になって採用して欲しいという人はいませんので、基本的には今まで通りの仕事をやってくれているのでその辺は考えておりませんけども、障害者の場合は、作業能力というのに微妙に差があるので、そこをいかにみんなが埋め合いをしていくことが大事だと思います。コミュニケーションの取り方を色々工夫しているというところです。

西社長に聞く! 健常者である従業員の役割は何ですか?

 基本的には障害のある方に仕事を教えることが大事ですが、それとともに仕事に打ち込める環境をサポートしているそういうところだと思います。例えば精神的な疾患がある方は投薬の問題が非常に大事であると、そのために常に気を配っているそういうところが大事でしょうし、疲れやすい人、病弱の人そういう人についてもその他はそれだけきっちりしておけば頑張って仕事してくれると思います。

西社長に聞く!鋳造、加工等、多くの業務を行っているなかで、従業員の方々をどのように分担しているのですか?

 社員の場合は、募集の時に仕事があらかじめ決まっております。
 障害のある人は、基本的には適正の場所です。採用してその上で適正を決めていきます。仕事の相性もあるし周りの人との相性もありますので、その辺は日々の顔色を見ながら出来るだけ仕事のしやすい相性の良い仕事や仲間と一緒にするようにしています。