地域企業魅力発信
インタビューシップ2016
奈良県の企業
株式会社一ノ坪製作所 (平成28年取材)
株式会社 一ノ坪製作所 様
取材者 奈良学園大学 3年 堺 春美、北林誠人、川田雄矢、柴山祐介、三島和莞
一貫生産システムとファイバーレーザー溶接システムを用いて、お客様の多様なニーズを実現します。
株式会社 一ノ坪製作所様は、スチール製品のOEM(original equipment manufacturer)を主として、事務機器用ラック、システムデスク、照明器等の設計から製造までを一貫して行っています。自社の強みは、高精度な精密溶接ができる「ファイバーレーザー溶接システム」です。ファイバーレーザー溶接システムでは、ダイオードで作った光エネルギーを増幅させ大きなエネルギーに変えて照射して溶接することで、美しい製品を作ることができ、お客様のあらゆるニーズを実現します。
企業の魅力をプレゼンしました!
取材を通じて感じたこと
私たちは、株式会社一ノ坪製作所において、5日間のインターンシップに参加をし、複数の社員の方々、社長へのインタビュー取材をさせていただきました。インタビュー取材を通して見えたことは、1、全社員が経営理念・社訓を大切にしていること 2、全部署間のチームワークで仕事が進んでいること 3、安全管理・品質管理を確認・徹底していることです。社長に対するインタビューにおいても、チームワークを重視していること、社員教育に力を入れておられることを述べておられ、その熱意が全社員に伝わっていることを実感しました。会社にとって、人は財産であるという「人財」の意味がよくわかりました。
INFORMATION
会社名 株式会社 一ノ坪製作所(金属加工業)
所在地 〒639-0264 奈良県香芝市今泉625番地
TEL 0745-76-3181
URL http://www.ichinotsubo.co.jp/index.html
設立年 1958年
資本金 4,500万円
従業員数 90人
社員さんが語る会社の魅力
“何でも作れる「ファイバーレーザー溶接システム」”
弊社では、日本全国を見渡しても、あまり導入がされていない「ファイバーレーザー溶接システム」を導入しており、お客様が求められる製品を細かな部分まで実現できる技術があります。本システムの良さは、ピンポイントでの高度な精密溶接ができることであり、レーザー加工でしか作ることのできない製品を生み出すことができる点です。お客様から「イメージしたもの以上の出来栄えだ」と言われたり、「一ノ坪のファイバーレーザー溶接でしかできない仕事だ」と言ってもらえた時には、仕事の達成感や遣り甲斐をとても感じます。これからも「一ノ坪でしかできない」と言われる製品作りを目指します。
写真は製造部プロジェクトリーダー 柳田 吉範 さん
会社のおもしろ自慢
“自社製品「KANI」が映画「シン・ゴジラ」に登場”
株式会社一ノ坪製作所では、ディスプレイスタンドや電子黒板用として最適なハンドル昇降機能付きスタンドを開発しています。会議室でも邪魔にならない実用性を高めたスモールタイプや、移動させることを重視したワイヤリング機能を持ったディスプレイスタンドを製造しています。このディスプレイスタンドは、上から見るとカニの形に見えることから、商品名は「KANI」と名付けられました。実は映画の「シン・ゴジラ」の作戦会議シーンにおいて、この「KANIシリーズ」のディスプレイスタンドが用いられています。
会社の歴史
“プラスαの付加価値を”
株式会社一ノ坪製作所は、1948年に大阪市にて創業しました。その後、奈良県香芝市(1973)と三重県伊賀市(1990)に工場を新設しました。創業以来、スチール製品のOEM製造を手掛け、メーカー様からの注文に対し、常にプラスαの付加価値を創造していくことをモットーに経営をしています。
事業上の強み
“設計から製造まで行う一貫生産システム”
設計・製造からお客様に製品を届けるまで、一貫した生産システムが大きな強みです。一貫生産システムを導入することにより、低コストかつスピーディーに作業が取り組め、短期間での製品納入が可能となります。また、提案型営業を積極的に行い、より良いものづくりの実現に向けた努力をしています。
職場の雰囲気
“ものづくりで最も重要なことは、全社員のチームワーク”
株式会社一ノ坪製作所の経営理念には、「全社員のお互いの成長と物心両面の幸福を追求すると同時に社会の進歩発展に貢献する」とあり、社訓にも他社を思いやる心が説かれています。仕事にてチームワークを発揮できるように、日頃から社員同士の交流会や社員教育に力を入れています。