地域企業魅力発信
インタビューシップ2016
京都府の企業
株式会社山中商会 (平成28年取材)
株式会社 山中商会 様
大型トラック1台に一体いくつの部品が使われているかご存知でしょうか。1台につき、約1万点もの部品が必要とされているのです。メーカーや車種別に部品が存在するため、純正部品だけでも約100万点以上に及びます。その他にもノーブランド品やリサイクル品なども含まれ、部品の種類数は膨大なものとなります。
山中商会はあらゆる自動車のパーツ、特にトラックなどの商業車のパーツを中心に取り扱う商社です。流通の流れの中では、部品メーカーやディーラー等とお客様である修理・整備工場の間に位置する自動車部品卸売業、いわゆるB to B企業です。
「環境の変化やあらゆるニーズに即応できる体制を構築する」をモットーに、豊富な在庫を強みにして部品卸業界では珍しい365日24時間営業を実現。中国ではオリジナルパーツの開発・製造し、国内では自社ブランド商品として販売を行うなど事業は多岐にわたります。
会社名:株式会社山中商会
URL:http://www.auto-yamanaka.co.jp/
資本金:3000万円
従業員数: 86人
男女比:男:65% 女:35%
業種:卸売業・小売業
平均年齢:35歳
平均勤続年数:8.5
離職率:6%
有給休暇の取得率:16%
モデル年収:350万円(入社3年)
初任給実績:営業販売17万〜(大卒)営業事務16万〜(大卒)
年間休日数:125
月平均残業時間:16.5
中途採用実績【平成25年〜平成27年】
2014 新卒 15
2015 新卒 10
2016 新卒 8
2014 中途 -
2015 中途 -
2016 中途 1
最新の障害者雇用率:1.2%
古市常務取締役に聞く!山中商会の仕事のあれこれ
「営業」はどういった仕事?仕事内容は?
山中商会には、営業・営業事務・経理事務の3つの職種があります。営業と耳にするとノルマに追われてなんだかきつそうなイメージがありますが、山中商会では、基本的に既存のお客様との取引、つまりルートセールスが主な営業の仕事なので、新規営業にあるような明確なノルマや新規開拓などの営業はあまりないですね。仕事内容は、電話等で部品の受注を受け、膨大なデーターベースの中から希望に沿った部品を検索し、発注・出庫・配達を行うところまでがおおまかな流れです。私たちは、いわば通販のカタログのような役割を担います。お客様である修理・整備工場の方々は、種類数が膨大であるためパーツの品番を覚えていないことがほとんどです。しかし、品番がわからなければメーカーから希望の部品が手に入らない。そこで、求められている部品の品番を即座に判断し、ニーズにあった部品を工場やお客様のもとに届けることが山中商会の営業の主な仕事なのです。
現役社員の生の声 入社歴7年の女性社員に聞く山中商会
仕事のやりがいは何ですか?
飽きることなく、続けられるところですね。「事務=単調な仕事」というイメージもあるかもしれませんが、山中商会の事務は営業事務ということで、事務だけでなく営業の要素も含まれます。お客様に名前を覚えてもらえたときは特にやりがいを感じますね。当社では男女関係なく頑張ったら頑張った分だけ評価してもらえるので色々なことに挑戦できます。
いい点・悪い点を含めて入社前と入社後のギャップはありましたか?
良い点としては先ほども言ったようにやりがいをもって働けることと、女性が認められる会社であることでしょうか。悪い点としては、やはり専門的な知識が必要なので仕事を覚えるのに苦労した点です。
子育てとの両立はできますか?
サポートは充実しています。産休は問題なく取れますし、退職後に復帰する人も多いです。育児の時間を多く取りたい人はパートとして、子育てをしながらしっかり働きたい人は社員として仕事をしています。基本的に専門知識のいる仕事なので一度勤務経験のある人は会社としても有り難いようで、復職しやすい環境です。
社員の出身大学や学部は?
学部は基本的に不問ですが、最近は中国の取引先が増えてきていることもあり、外大で中国語を専攻した人が多いかもしれません。会社としては将来的に簡単な通訳を頼めたら、という意図もあるようです。
山中商会の制服
制服がかわいいのも魅力のひとつ。山中商会ではみんなでおそろいのジャケットを着用しています。黒地に山中商会のロゴが赤と緑で刺繍されており、裏地はチェック柄になっています。夏はポロシャツで同様のロゴが入ったものを着用しています。
山中商会名物「社員旅行」
毎年開催される社員旅行には、ほとんどの社員が参加するそうです。なぜそれほど参加率が高いのでしょうか。1つ目の理由は旅行先です。社員旅行は毎年、国内と海外を交互に訪れ、海外はカンボジアなど個人では少し行きにくい場所にも行くことができます。2つ目は自由時間が豊富にあることです。全員揃って朝食を食べた後は、各自で自由に行動できます。夕食の時間に、上司に気を遣いながらお酒を飲むことを強制されるなどということはなく、次の日の朝食まで点呼もありません。社員同士の交流も深まり、本当に楽しめる旅行だといいます。
他にも年3回のマラソン大会や、スイーツマラソン、懇親会などがあります。自分たちで参加・不参加を決めることができ、強制されることはありません。「みんなが嫌がることはしない」。これが山中商会の考え方です。
山中商会を通して知る中小企業の魅力
中小企業は、大企業に比べて将来的に不安定なイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし中小企業ならではの魅力もたくさんあります。山中商会を通してその魅力を紹介します。
社員全員が ”家族”
今回取材をさせていただいた中で、常務の方も社員の方も一貫しておっしゃっていたのが「社員全員が家族」のようなアット―ホームな雰囲気だということです。年齢の差や役職の違いに壁を感じずコミュニケーションをとることができます。実際に職場を見学させていただいた際にも社員さん同士が和気あいあいと話しながら紹介してくださり、お互いを信頼して仕事をしていることが垣間見えました。中小企業は大企業に比べて小規模なため、社員間の距離が近いことも魅力のひとつです。
頑張りを認めてもらいやすい
自分の実力を発揮しやすいという特徴もあります。人数が比較的少ないため若いうちから責任のある仕事に挑戦できます。山中商会でも入社3年目で広報活動のほとんどを担当されている社員さんもいらっしゃいます。知識を積み重ねるほど仕事ができるようになり、男女関係なく頑張れば頑張った分だけ認めてもらえるのでやりがいをもって仕事を続けられます。
深く知ってみると、中小企業にはたくさん魅力があります。みなさんも不安定なイメージがあるというだけで尻込みせず、視野を広くもってよくリサーチすることで自分にぴったりの魅力的な企業に出会えるかもしれません。