地域企業魅力発信
インタビューシップ2016

京都府の企業

2017/03/24

株式会社京都科学 (平成28年取材)

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会社名 株式会社 京都科学
資本金(万円) 8,000万円
従業員数(人) 122
男女比 男性:女性  94:28
業種 1906 その他の製造業
平均年齢(歳) 43.2
平均勤続年数(年) 18
離職率 2%
有給休暇の取得率
平成27年度の有給休暇平均消化率 85%
モデル年収 500万円(30歳、勤続8年)
初任給実績 大 卒  214,600 円/修士了  230,600 円
年間休日数 118日
月平均残業時間 6.8時間
採用実績(人)
・中途採用実績【平成25年〜平成27年】
2014 新卒 2
2015 新卒 2
2016 新卒 3
2014 中途 3
2015 中途 4
2016 中途 2

・最新の障害者雇用率 2.1%

強み

 株式会社京都科学は、医療関係職種(医師・看護師等)の養成課程における医療教育用シミュレータを製作している会社である。全国の中小企業の中から経済的、社会的に優れた成果を挙げている企業に対して贈られるグッドカンパニー大賞も受賞している。京都科学では、業種の幅の広さを活かし、すべての作業を社内で行い、会社全体が一丸となって働いている。

また、ものづくりを通して、社会に貢献することを目標としている。京都科学の医療教育用シミュレータは、医師や大学の研究者と共同開発し、専門家の指摘を受け、納得がいくまで何回も試行錯誤を繰り返し作られたものである。

例えば、医療教育用シミュレータでは、手のしわや実際の人間に近い肌の質感まで繊細に再現されている。これは、通常の医療教育用シミュレータよりも実際の人間に近いように巧妙に作られた医療教育用シミュレータを扱うことで、感情移入しやすく本番に近い感覚で練習できるという専門家からの指摘を踏まえた工夫である。

京都科学のこのような医療教育用シミュレータは、特許も取得しているオンリーワンの技術であり、Made in Japanという点に強いこだわりを持っている。さらに、その高い技術に裏打ちされた日本のものづくりをアピールするために海外進出にも積極的である。現在はロサンゼルスに拠点を持ち、アジアへの進出も検討している。


【学生視点】

 学生視点で京都科学の強みをみると、働きやすい環境と信頼性の2点 が挙げられる。まず、働きやすい環境という点である。正社員だけでなく、パート社員もインフルエンザの予防接種や健康診断を無料で受けられる。また、育児休業の復帰率は100%で、他企業と比べて有給休暇の取得率も2倍近く高いことから、育児休業休暇や有給休暇も非常に取りやすく、(有給休暇の取得率も80%を超え、)福利厚生にも力を入れている会社だと言える。次に、信頼性という点である。京都科学では、医師や研究者などの専門家と共同開発をしており、実際に使うお客さんにとっても信頼性が高い。手のしわや肌の質感を再現するためにすべての作業を手作業で行っているだけでなく、国によって肌の色や体格などが異なるため、それぞれの国の文化に対応した医療教育用シミュレータを作っている。そのような繊細なものづくりが海外でも信頼を生み 、業界の「世界の8社」にノルウェーの「レールダルメディカル」やカナダの「CAE Healthcare」と並び日本で唯一選出されている。

人材

 社名に「科学」とついていることから理系の人が向いているように思われがちである。しかし、実際は理系以外にも文系や美術系学部の出身者も多い。それは製造から販売、そしてアフターケアまで一貫体制で行っているためである。社内に多様な業務が存在していることで、理系の人が、文系の人が、そして美術系の人が、それぞれに活躍できる場がたくさんある。このように京都科学に向いている人材は理系出身者だけではない。
大学での専門以外に求められている条件は「創造力」である。医療・看護・福祉分野を担う人々への支援をどのようにするか。ニーズを捉え、時代に合わせた社会貢献をどのようにするか。このような課題に取り組むためには、従来のモノを基礎に新しいモノを生み出す姿勢が求められる。


【学生視点】

 京都科学には様々な部署があり、求められる人材も部署により様々である。しかし共通して求められる要素がある。それは、シミュレータを通して将来の医療を担う学生の手助けをし、医療技術の向上に貢献できることに喜びを感じられることである。
実際、社員は医学生の補助として付き添うことがある。その時に「シミュレータのおかげで心音の違いが分かった!」などの率直な意見に対して共に喜ぶことの出来る人が向いている。
 インタビューした新入社員の方が「会社が優しい雰囲気で包まれており、各自のペースで仕事をすることができ、やりたいことができる会社です。それは自分の熱意を上司の方がじっくり聞いてくれるからです。」と語っているように、京都科学は社員一人ひとりの熱意を応援してくれる会社である。このように熱意をもって行動することができる人は、やりがいを感じ、楽しく働くことができるだろう。

3.将来性

京都科学が、現在の製造の中心に展開している医療教育用シミュレータは、世界的に見てもこれから大いに伸びしろのある分野である。理由の一つに医療問題への関心が挙げられる。近年、日本でも、医師や看護師などによる「医療ミス」に関するニュースや新聞記事などをよく目にするようになった。その背景には、世間の医療行為に対する関心、医療ミスに対する問題意識の高まりがある。

今、医療教育用シミュレータ機器は需要が増大している。今までの研修、あるいは勉強をしている者同士での練習ではミスによってケガなどをすることもある。しかし、医療教育用シミュレータ機器を使用することで、より安全にかつ何度でも正確に練習することが可能になる。そのため、世界のシミュレータ市場はここ数年右肩上がりの傾向にある。2010年から現在に至るまでの年間平均成長率は二桁を超えており、今後も成長し続ける見込みが大きい。

京都科学では、医師や看護師を志望する方々が、自社の製造した医療教育用シミュレータを使って正しい知識と医療行為を身につけてもらいたい」と考えている。
 また、京都科学は海外進出にも力を入れている。医療用教育用シミュレータの需要は海外でも伸びている。手や足のしわといった細部にまで気を配る「日本のものづくり」によってでき上がった京都科学の製品機器は、今後さらに多くの医療教育現場での活用が期待されている。 


【学生視点】

新入社員の方へのインタビューでは、「京都科学は長いスパンで自分を育てることのできる会社である」、「わからないこと、苦手なことがあっても、困ったその時に気軽に相談したり、質問したりすることのできる雰囲気がある」、「マイペースに自分自身を磨くことができる環境が整っている」という意見が挙がった。
インターンシップでは、既存の製品に対して「常により良くしていこう、より使ってもらう人の声を取り入れよう」とするクリエィティブな人が集まっていることを実感した。
会社の中にも様々な考えを持った人がいて、製造・営業・デザインなどの様々な分野が存在するため、きっと理系・文系など関係なくやりがいを見つけられるだろう。ぜひ多くの人に京都科学という会社を知ってほしい。