地域企業魅力発信
インタビューシップ2016

福井県の企業

2017/03/23

OOKABE GLASS HD株式会社 (平成28年取材)

OOKABE GLASS HD 株式会社 様

取材者 福井工業大学 近藤 僚亮 江崎 恵以 大橋 夕湖

OOKABE GLASS HD 01.jpg

会社名 OOKABE GLASS HD株式会社
業種 卸・小売業
事業内容 各種ガラス板、鏡等のインターネット販売
所在地 〒910-0851 福井県福井市米松2丁目24-8
資本金 1,000万円
従業員数 38名
電話番号 0776-54-4557
URL http://ookabe-glass.com/

インターネットを最大限に生かした 新しい試みを突き進む人達

 OOKABE GLASS HDはインターネットを介して鏡やガラスを販売している会社である。販売対象は個人・法人である。その仕事は使用者の「声」をそのまま聴いて改善したり、お礼をいわれたときにやりがいを感じられるためだ。
 OOKABE GLASS HDは鏡、ガラス等の、ネットを介しての通信販売を主な事業とする会社です。形式としてはネット販売ですが、実際にネットを介するのは社のサイトを見つけてもらうという最初の段階で、商品を選ぶ過程はコールセンターの社員がお客様1人1人と一緒に相談しながら、という形をとっています。ですから、一方通行のネット販売ではなく、お客様の困っていることや気になっていることも気軽に細かく話し合って最適な商品を選んでいくことが出来ます。

 この会社が対応するお客様は企業よりも個人のほうが多いです。これは、商品を実際に使用するお客様個人の声を直接聞きたいからという会社全体の方針があり「日本一親切な会社を目指す」「暮らしの問題解決で人々を笑顔にする」というポリシーにもつながっています。

 この会社の一つの特徴としてシステムなどの自社開発などを通して多方面の分野をカバーできるような会社形態をとっていることです。例えば、サイトやバナーの制作やその運営など、外部に委託するような事も自社で手掛けています。その為、オーダーメイド等の相談やオペレーターからの急な要望も、すぐそばにその他の部署があるため即時対応が可能です。

 このように、OOKABE GLASS HDは商品を使ってくれる人の「声を聞くこと」を一番に考えています。それは使う人にとってはお店で買うより商品についてリアルな声を聞くことが出来る、OOKABE GLASS HDの社員さんたちにとってはお客様から「ありがとう」という言葉を直接いただける、というお互いにとって近しい間柄となれるあたたかい関係性がそこにあります。

人材育成と、ありがとうの 言葉をもらうために

 インターネット販売を主にしており、別の販売会社を経由せず直接個人の顧客を相手に商品を販売している。そのため、個人、企業共に最安値が実現可能。上記の方法で商売をしているので、直接顧客の要望、感想が聞ける。このことが、会社のやり甲斐になるという。
 働く魅力という点で大きく2つとりあげる。
まず一つ目としてOOKABE GLASS HDは人材育成に力を入れている。新入社員は会社のいろはも知らないためまずは外部研修などを体験させ、会社の仕組みを一から教えることから始まる。そして、会社についてゲーム感覚で学ぶことができるようPANDAシステムを開発。PANDAシステムとはパソコンやスマホから手軽に行えるアプリで、クイズ形式で問題を解いていくことができる。実際にPANDAシステムで勉強されている管理部の徳永悠さんは自分の部署以外のことも知ることができ大変役立っていると語る。
 
 今回、我々も体験させていただいたが、ガラス製品などの専門知識だけでなく、情報管理のやり方やリスクマネジメントなど、会社で働く上の当たり前の常識も出題されており、さらに丁寧な解説もついたわかりやすいクイズになっていて人材育成への熱意が目に見えて伝わってきた。
 また、会社内で読書も推奨しており本を読んで感想文を提出することでインセンティブが得られるという方式をとっている。そこで読んだ本による知識がまた仕事にいい影響を与えている。これらの制度は大壁社長の人となりが大きく現れていると考える。勉強しろと言われてもしたくないだろうと、社員の立場となり考え楽しく勉強できるように創意工夫がなされている。
 勉強が嫌いな自分でも、このような方式であれば楽しんで続けられるであろうと感じた。

 二つ目はこの会社のネット販売であることへのこだわりだ。OOKABE GLASS HDは先述(企業概要と事業紹介)の通り、インターネットを介して個人・法人向けに鏡やガラスの販売を行っている。
 通常これらの商品は販売店に大量に売るのが一般的だが、このあえてインターネットを利用し下請けとしてではなく直接お客様と関わることで、生の意見を取り入れ改善を図ることが出来るほか、お客様からお礼の言葉を聴くことができる。それがまたやりがいにも繋がっている。過去のお客様の中にはお礼の言葉だけでなく夕張メロンなど高価な品をくださる方もおられたとか。
 どれほど有名な建物に関わっていても下請けとして働いていては、自分はその施工の一部品でしかなくなるが、直接お客様と関わりお礼を言われることでやる気に繋がると大壁社長は語る。インタビューに伺う前は、インターネットだけで販売が行われていることに疑問を感じていたが、それが結果的にやりがいに繋がるということで納得するとともに、社長がとても仕事を楽しんでいるという気持ちが強く伝わってきた。

お話を聞いて感じた事

 OOKABE GLASS HDは何も知らなかった自分たちに様々な話をしてくれた。社長もとてもきさくで私たちがインタビューしやすい空気を作ってくれていた。コミュニケーションを大事にする企業なのだと感じた。

 今回わたしたちがインタビューをさせていただいたOOKABE GLASS HDについて、ほとんど何も知らないところからのスタートでした。事前にホームページを見て調べてみると、ガラスの専門商社であること。インターネットを使ってのビジネス活動をしていること。人材育成に注力していることなどが書かれていました。
 
 実際にお話を聞かせていただいた社長さんはとても気さくな方で、こちらがインタビューしやすい空気を作ってもらえたと思います。OOKABE GLASS HDが今のかたちになるまでのいきさつや、会社の方針についての貴重なお話を聞くことができました。また、社員さんからのお話も聞かせていただきました。

 実際に社員の方々が働いているコールセンターや、お客さんから実際にいただいた手紙も
見せてもらいました。ガラス制作、販売をする上での工夫や、お客さんの声を受けての新しいガラス商品開発に繋がると聞いて、本当にコミュニケーションを大事にしているのだと思いました。