地域企業魅力発信
インタビューシップ2017

大阪府の企業

2017/10/30

金井重要工業株式会社

  2017 Close-up Company!

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金井重要工業は今年で創業124年目を迎えるモノづくりメーカーです。
当社は紡績業で使用される繊維機器や不織布を製造している企業です。
我々の社名をきっと皆さんは耳にした事がないと思います。
しかし本当は皆さんの「日常」や「社会」に大きく関わっているのが金井重要工業です。
例えば皆さんが着ている服。自動車や新幹線。地下鉄や大きなビル。家庭の台所にあるスポンジに至るまで様々なジャンルに当社の製品が使用されています。
今挙げた例はほんの一部ですが、当社が皆さんの日常や社会と関わりある企業という事が言えると思います。
そんな我々は124年間で培った技術。そして世界でもトップクラスの技術力を持った職人・技術者と共に世界を相手に挑戦を続けていく企業です。

●本社所在地/大阪府大阪市北区堂島1丁目2番9号
●資本金/4億6,700万円
●従業員数/207人
●事業内容/製造業

URL:http://www.kanaijuyo.co.jp/

飲み会だけでない社内コミュニケーションが沢山ある!

仕事とプライベートを両立できるのが当社の社風です。それはこんなエピソードから来ています。ある日たまたま多くの業務が重なり、多忙だった日のことです。その日の18時に工場に用事を思い出し大阪の本社から兵庫の工場へ電話を掛けた。しかしその時、電話に出たのは24時間駐在している警備員だった。警備員さんに確認すると、「もうすでに従業員は帰宅し工場の電気は消えているよ」と...電話の要件は伝えれなかったが、このエピソードから伝えたいことは業務中は一生懸命働き、仕事が終わると遅くまで残らず、自分の時間として有効に使う事ができる。要は仕事とプライベートの両立がしやすい社内の雰囲気であるという事。これが当社の社風であると感じています。

創業200年に向けて!

当社の自慢として、「採用活動の取組」を挙げます。我々は学生のことを想い、学生と向き合いながら行っていくという「採用活動しない採用活動」をコンセプトに掲げています。例えばエントリーシートなし・志望動機なし・面接なしという他社に例がない採用スタイルをとっている事。これは元々知らないはずの金井重要工業のエントリーシートを記入したり志望動機を聞いても、学生の素直な言葉ではなく飾られた言葉になってしまう。また面接の緊張をした状態では本来の自分の姿は出せないと判断しこのような採用スタイルが確立されました。これにより入社後にミスマッチがなく、いきいきと働く若手が現在どんどん増えてきています!

〈若手社員インタビュー〉新入社員のOJT研修〜採用活動と職場環境改善〜

新入社員はOJT研修として1年間人事を経験し、社外とのメールや電話での対応からビジネスマナーを学んだ後に、改めて希望の部署に本配属として各部署に配属となっています。OJT研修では、主に採用活動、職場環境改善を通して社会人基礎力を高めることを目的に行っています。インターンシップの際、学生への会社説明や工場見学を実施することで会社を深く知り、プレゼン力を身につけることができる。ので、社会人基礎力を鍛える事ができます。ダイバーシティ推進の一環で、産休・育休制度の周知、理解促進、産休・育休取得への不安払拭のために産休・育休に関する冊子を作成し、職場環境改善に取り組んでいます。

〈中堅社員インタビュー〉創業200年目に向けて〜イノベーションと新規分野開拓〜

金井重要工業株式会社は創業以来124年間、時代の変化に対応し、何度も革新を起こしてきました。礎を築いてきた先人たちの功績を継承し、創業200年を目指していかなければいけない。そのためには、全く別の分野からの知識を加え、発想を転換し、新たな革新を起こす必要があります。繊維機器事業では、繊維業界などの既存の分野だけでなく、新規分野開拓として建築分野や農業分野などに進出しています。また、不織布事業では、衣料用素材などだけでなく、放射線治療時にがん患者の正常な細胞を保護する不織布の開発で医療分野に進出しています。

〈経営者層インタビュー〉相手を思いやる企業精神、新しい風を起こすイノベーションへの想い

わが身に付ける「が」と「こそ」を人に付ければ全て円満という社訓にはお客様が主人公でありお客様が求めているものが何かを考えて仕事をすることが重要であるという思いが込められています。更に自分の主張だけを押し付けるのではなく相手の主張を汲み取る事で、仕事面ではなく日常的な人間関係も円滑にうまくいくという意味も込められています。また、社長は自社が時代の変化に対応していき、中身の濃い企業になっていかなければならないと考えています。製品を全く異なる分野へと活用していくには、固定観念を破壊する必要があり、経験や知識が時として邪魔になることがあるので既存の開発部署とは全く別の部署として社長自らが技術革新室を立ち上げ、新たな風を巻き起こしています。

〈取材者から見た企業の魅力〉時代の変化に対応し、相手の立場に立って思いやる人財の宝庫

金井重要工業は、創業124年の老舗企業であり、世界に誇る技術力があります。しかし、その地位に満足せず、時代の変化に応じた革新を起こそうとしています。社長は技術革新室に新入社員を登用することで新たな風を起こそうとしており、若手社員は現在の金井重要工業を自分自身が変えていけることが魅力だと語っています。さらに、会社に訪問した際、社員の方々が取材者の立場にたち、丁寧に対応し、より充実したインタビューを目指そうとする姿勢を感じ取り、社員一人一人が社訓の通りに相手のことを思いやって行動していることが伝わりました。金井重要工業には時代の変化に対応していく情熱と、相手が主役と考える思いやりを持った人材がいると感じました。

                                              私たちが記事を作成しました。
                                              【企業担当】管理部 総務グループ・山内剛
                                              【取材担当】立命館大学・古山智幸