社長の人材活用日記

    
  

地域の中小企業における人材の採用や活用事例について、成功や苦労の裏話なども交えながら、社長の活動内容を日記スタイルで御紹介します。

  

滋賀県の企業

2017/03/27

夏原工業株式会社

 

当社の人材活用における課題

 

【採用活動について】

弊社では、積極的に新卒採用を行っております。
弊社は主に精密機械の設計・製作というBtoBをメインとして活動している中小企業なので学生の皆様に知って頂く機会があまりありません。
従来の採用活動の手法としては、ハローワークに求人票を出して募集を行うという一般的な方法と各大学のキャリアセンターをまわり学生さんを紹介してもらうという大きく2つの方法で活動を行っていました。しかし、この2点の手法では一定数の応募はありましたが、「売り手市場」の影響もあってか弊社が希望している人数には達していませんでした。
そんななか、この状況を打破する為に大手ナビサイトを導入するのか、インターンシップを行うのかなど、どんな手法が弊社や学生の皆様にとって有益であるかを考える日々が続いており、これから若い社員をどんどん入れていき社内の活性化や事業の拡大を狙っている弊社としては頭の痛い課題でした。
しかし、多軸ロボットを使った先端技術などを扱っており一度工場も来て頂き現場の雰囲気などを体験して頂けさえすれば弊社の良さをわかってもらえる自信はありました。

 

【研修制度について】

弊社では「若い社員」が強い志(おもい)をもって仕事ができるような環境づくりを目指して様々な研修を行っております。
新入社員でいうとビジネスマナーなど社会人の基礎となる研修を受けてもらいます。その後、基礎研修としてモノづくりの基礎知識の習得を行い、職場研修にて実技研修を行うというような流れになっております。
その後、各個人のスキルや経験に合わせて仕事に必要な資格を取ってもらったり、社内外で様々な研修を行います。
そのなかでも若手リーダークラスを対象とした弊社では「対外試合」と呼んでいる特徴的な研修があります。その研修は社外で行い、様々な年代や業種のリーダー達と現状や今後について語り合うといった内容で、受講者からは他社の生の事例や同じリーダークラスの仲間と悩みや志を共有できたと好評です。
しかし、このことに胡坐をかかずにこれからはもっと社員研修(教育)に力を入れるべきであると考えております。
研修を1回受けただけではすぐに身に付くものだとは思っておりません。
今後は、まだまだ色んな手法の研修があり繰り返し研修を受ける事によってもっと若い社員が熱く強い志(おもい)をもって上司や先輩に今以上にどんどん提案をして会社を良くしていくというのが弊社の考えであり特徴でもあると思います。

 

課題解決へのチャレンジ

 

【採用活動について】

弊社では従来のハローワークに求人票を出して募集を行うという一般的な方法と各大学のキャリアセンターをまわり学生さんを紹介してもらうという「待ち」の姿勢から「攻める」姿勢にシフトしました。
「攻め」の姿勢の一例としては、インターンシップの開催です。正直な所、今までは普段の仕事をしつつ学生の皆様に何かを伝えるという余裕がなくインターンシップを良く思っていない所がありました。
しかし、2回生や3回生の早い時期から「モノづくり」の現場を見てもらいBtoBの聞きなれない会社でもスゴイ製品を作っている事を見てもらいたくインターンシップ開催を決断しました。結果、多数の方から応募があり、参加して頂いた学生の皆様には「社内の雰囲気が知れてよかった」「先端のモノづくりを体験できてよかった」など評判が良く、担当した弊社社員も最初は乗り気ではありませんでしたが、実際にやってみると学生の皆様にどう伝えれば良いかなどの情報をアウトプットするために自分の仕事を整理でき良い経験になったと言っていました。
もう1つの「攻め」は大手ナビサイトへの掲載を開始した事です。
ナビサイトでは写真や内容を含め飾るとこなく弊社のありのままの姿を掲載しました。その結果今まででは考えられなかった大多数の方に弊社を発見してもらう事ができ、課題であった工場見学に来て頂く事も解決しました。
今後も、もっとたくさんの方に中小企業でも良い会社がある!という事を知ってもらうために活動してまいります。

 

【研修制度について】

弊社では比較的様々な研修を行っていますが、今後は今まで以上に今いる人材を成長させる事に注力しようと計画しております。
新規学卒者で入社された場合は、ビジネスマナーや社会人としての心構えといった研修はもちろんの事、現場に配属されるまでにより実践的な研修を行ってもらう予定です。
内容としては、外部から専門の講師を招き利益などについて考える本格的なビジネスゲームやチーム運営の仕方、企画会議の進め方までをきっちりと学んでもらいます。また、同期の絆を深める研修も予定しております。同期というのは今後の人生や仕事において唯一無二の非常に重要な仲間だと考えておりますので、現場に配属されバラバラになったとしてもいつでも連絡や相談ができるような関係を築くための様々なプログラムを組み絆を深めてもらいます。
また、リーダークラスには部下や後輩に対する指導法や考え方などの研修を繰り返し行う予定です。複数回に渡り研修を行うことで知識を蓄積し、1回では得られなかった様々な事に気づき、知識と気づきを現場に持ち帰るによって社内の活性化を促すのが狙いです。
そうする事により、弊社が目指す「若い社員」が強い志(おもい)をもって仕事ができるような環境づくりを実現させます。

 

【会社概要】

夏原工業株式会社
住所  : 滋賀県彦根市高宮町2688−1
電話  : (0749)26−3123
事業内容: 精密機械製造業、環境計量証明事業
代表者 : 代表取締役 夏原克研
創業・設立:昭和47年
資本金 : 2,000万円
従業員数: 409名