社長の人材活用日記

    
  

地域の中小企業における人材の採用や活用事例について、成功や苦労の裏話なども交えながら、社長の活動内容を日記スタイルで御紹介します。

  

福井県の企業

2017/03/27

永森建設株式会社

【会社概要】

株式会社永森建設株式会社
本社/福井市上北野1-7-7
設立/1990年12月
代表者/代表取締役 永森 芳信
事業内容/注文住宅の設計・施工・監理、リフォーム業、不動産業、不動産管理業、木材業、ファイナンシャルプラン、保険代理業
資本金/4000万円
従業員/89人
電話/0776-52-0005
URL/ http://www.eshin-group.co.jp/

 

【会社紹介】「福井の風土に合う家造り」にこだわり

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永森建設株式会社 永森芳信社長

 

私たちは、1990年の設立以来「受け継がれる住まい」を掲げ、素材力・提案力・技術力の3つの強みで、福井の気候や風土に合う丁寧な家造りをする会社です。

古民家再生などを行う『和のリフォーム 永家舎(えーうちや)』、福井の住まいに合った木材を仕入れ自社加工する『永木舎』、不動産事業に関わる『エーシン』を含め、4社で『エーシングループ』を形成。28年前、2人から始まった当社は、現在100人近くの社員を抱えるまでの規模になりました。売上高も年間40億円を越え、50億円という数字も見えてきたところです。

福井市上北野の本社のほか、高柳には木の家の温もりをたっぷり感じていただける展示場も。展示場でクラフト作家さんらが出展する『杜の手しごと市』というイベントを行って一般開放したり、近隣の小学校で建築や住宅の面白さを伝える出前授業を行ったりと、地域に溶け込んだ活動が盛んなのも当社の特徴でしょうね。

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『杜の手しごと市』や宿泊体験などのイベントを行う高柳本店

 

 

project.JPG近隣の小学校で行っている、若手社員が先生となる出前授業「ぼくまちプロジェクト」。

 

【我が社の人材採用方針】「採用担当者は学生の味方」というスタンス

 

採用に当たっては、学生の気持ちの中に「芯」が見受けられるかどうかを見極めのポイントにしています。1人当たり5分〜10分の面接でなかなか分かるものではないですけれども、それでもグループ面接などをしていると自ずと本人の「地」が現れるものです。
ですから当社では、新入社員・中堅社員・幹部社員と、いろんな社員が面接に臨むようにしてますね。最終面接では私自身が学生に向き合い「なぜ当社があなたを欲しいと思っているのか」ということをきちんと伝えるようにしてます。
人材採用の責任者には「私は学生の味方だよというスタンスで試験会場にいるように」と伝えてます。だって、これから面接する人が学生の上司になるかもしれないでしょう? 入社に至ったとしても、相性が合わなかったら学生にとって幸せな就職にはならない。変わった会社かもしれませんけど、辞退の道があるということもにじませ面接に臨む学生に寄り添うようにしています。

永森建設の社員に必要な素養を表すとすれば、真面目ということ。物事を長続きできるという心持ちも。的確な判断力も求められるので、さっきの「芯」の話ではないですけどしっかりした判断基準も必要になる。ただこれは、すぐに備わるというものではなくて場数ですね。

また、慣れるまでは、積極的に分業によって仕事を進めるようにしています。例えば、営業職の業務内容は、お客様のご希望を踏まえた各種提案、書類作成や設計、インテリアデザインなど、多岐にわたります。経験の少ないうちから、すべてを任されても若い人はつぶれてしまいます。分担して、進捗は上司がきちんと管理していく、経験を積んで、すべての業務をこなせるようになっていく。このようにして、丁寧に社員を育てています。

人材の配置について言えば、本人の意向を尊重したいとは思うものの「この分野を伸ばしたい」という会社の方針もあるし、各部門の欠員による補充というのもある。

「自分のやりたい仕事ができないのか」と誤解を受けそうですけど、決してそうではない。「やりたいこと」が必ずしも「できること」とイコールではないし「周りから期待されていること」と重ならないこともある。人材育成や配置というのは、これら3つを総合的に判断しているというのを分かってもらえればなと思います。

IMG_2516_Fotor.jpg写真は採用の実務を担当する総務経理課の塩田和子課長代理

 

careerdesign.JPG仁愛大学(越前市)の授業「キャリアデザイン」で塩田が講演しました

 

【我が社の採用活動】中心市街地での就活イベントに手応え

 

 正直言うと、以前は、内定後の辞退者も少なくなかったんです。ある年には、内定者7人のうち入社したのが1人ということもありました。当社の魅力を十分に説明しきれていなくて、内定者が「会社で自分が働くイメージ」を抱きにくかったのかもしれません。
 私は「俺の人生は満足だった」と将来振り返られるよう、さまざまな場でいろんな経験をしてもらうのが会社の務めだと思っているんですが、そうしたアピールが弱かったんでしょうね。

 現在は、毎年10人ほどの採用を目標に採用活動を行っており、昨年(2016年)春には10人が入社し、今年の春には7人の入社を予定しています。

 今年は、福井県中小企業団体中央会さんの誘いで、近畿経済産業局主催の、大阪で行われた『就活ソニック』(2016年12月)や『FUKUIジョブフェア』(2017年2月)などの就活イベントに参加しました。

『FUKUIジョブフェア』は会場がハピリンホールでしたが、多くの学生が来てくれました。福井在住でもふだん公共交通機関を使う学生が意外と多くてですね。サンドームとか産業会館のような会場だとなかなか足が運びづらい。「授業が終わってからでも来れる」なんて感想もあって、中心市街地での就活イベントはなかなか有効でした。

 

【成果】県外イベントへの出展が情報収集のきっかけに

 

県外の就活イベント出展は『就活ソニック』が初めてでした。事前に企業の採用担当者を集めて、設営とかプレゼンテーションの方法などの研修を設けていただいたのが良かった。来年度もぜひ続けてほしいなと思います。

都市部の合同説明会に参加すると、各企業のブースの作り方や広告の打ち方、配布物の作り方などいろいろと参考になります。他県の採用担当者の人と話す機会もあり、どんな採用活動をしているのか情報交換もできる。福井のイベントでは得られない情報もいろいろありました。

『就活ソニック』は12月、『FUKUIジョブフェア』は2月と、タイミング的には「業界研究」という色合いのイベントでした。時期的に学生の名簿が得にくかった面はありましたけど、当社の魅力は十分にアピールできたという手応えはありました。「永森建設にぜひエントリーしたい」という顔つきの学生に多く出会えたのが、一番収穫になりましたね。

 

SR.jpg2017年7月、福井市上北野にオープン予定の同社ショールーム(パース)