社長の人材活用日記

    
  

地域の中小企業における人材の採用や活用事例について、成功や苦労の裏話なども交えながら、社長の活動内容を日記スタイルで御紹介します。

  

福井県の企業

2017/03/27

株式会社ビジュアルソフト

【会社概要】

株式会社ビジュアルソフト
本社/福井市八重巻町314番地
設立/1996年6月
代表者/代表取締役 東 郁雄
事業内容/コンピュータソフトウェアの設計及び開発
資本金/3000万円
従業員/109人
電話/0776-56-3636
URL/ http://www.vss.co.jp

 

【会社紹介】ITに関する業務を幅広いジャンルでカバー

 

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「働き方のイメージを描けているかどうかが大事です」ビジュアルソフト 東 郁雄社長

 

公的機関や医療機関向け業務用ソフトウエアの開発、スマホアプリ開発、ウェブサイト制作など、ITに関する業務を幅広く手掛けています。大手ソフトウエア会社との取引も多く、開発の公式パートナーとして認定いただいているのも強みです。

ITといっても、会社で黙々とプログラムを作るだけじゃない。顧客企業の困り事をITの力で共に解決する「ソリューション業務」という、営業職の色合いが濃い仕事もあるんです。

会社設立のころを振り返ると、3年目までは大手メーカーさんの下請け業務が大半で。「エンドユーザーさんと直接関われる仕事を増やしたい」ということで福井の地域情報サイトを作って、数百軒の企業や店舗さんに加盟いただいたこともある。小さいホームページを作ることから始まって、今も取引が続いている企業さんもあります。

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「会社エントランスの“パートナー契約証”や“ライセンス証”。
一つ一つが会社の信頼や業務の推進につながる重要な存在です。」

 

IT業界というと「夜遅くまで働いている」というイメージがあるかもしれない。たしかに私が若いころは、業界全体がそういうムードだったように思います。そもそもが属人性の高い労働集約型の業種でもありますし。

ただ、世の中も変化しているわけで私たちも変わっていかないといけない。後戻り工程を発生させない工夫など、メーカーの製造現場とは違う方法論で生産性向上を図る取り組みを重ねています。

今、政府が進めている「働き方改革」。当社でも一つの改革として、在宅勤務の可能性を模索しているところです。当社やIT業界に限ったことではないですが、特に女性は結婚・出産を機に退職する人が少なくない。スキルを持っているにもかかわらず眠らせざるをえないケースがいっぱいあります。

 

【我が社の人材採用方針】プログラミング能力より「人と話せる力」重視

 

採用活動は例年、10人前後の新卒社員を採用する方針で計画しています。面接では志望動機を当然質問するのですが「福井に住める」という点が魅力に映っているように思います。

当社には県外拠点もあって遠方での一人暮らしというのも十分想定されるんですが、いずれ福井に戻って仕事ができるのは魅力的だと。長男さんとして生まれていたりすると特にそうなのかもしれません。

エントリーシートに希望職種を記入してもらったり、最終面接でIT以外にどういう業界を回ってきたかを質問するようにしています。隠さず、正直に答えてもらえればいいんです。就職のミスマッチはお互いにとってハッピーなことではないので。

どこの企業もそうだと思いますが、当社の社員採用のポイントはコミュニケーション能力。ソフトは社内で一人で作れるものではないし、お客さん先での提案や要望のヒアリングという仕事もある。就活段階でのプログラミング力というのは選考にあまり関係なくて、文系学部卒のプログラマーも社内にいっぱいいます。

vs-3.jpg「約2か月の新人研修はOracleの国際資格取得を目指します。だから
プログラミングの経験がなくても大丈夫。」(写真は、管理部 畠中昌代マネージャ)

 

【我が社の採用活動】「働き方のイメージ」を持つ学生に興味わく

 

中央会さんからの呼び掛けで、県外に住む学生のUターン・Iターンを意識したイベントに何度か出展しました。例を挙げると、2016年9月の「ふくいU・Iターンサマーキャンプ」ですとか、12月に大阪であった「就活ソニック」ですね。福井にある企業にとって近畿というのは地理的にも近い魅力的なエリアで、中央会さんが都市部での就活イベントを企画してくださるのはありがたいです。

採用活動を進める中で印象に残る学生は、熱心に話を聞いてくれたり積極的に質問してくれる人。働き方のイメージがしっかりしている学生にも興味がわきます。「エンドユーザーと関わる仕事がしたい」とか「いろんなプログラミング言語を学んで自分の技術を高めたい」というようなイメージを持っている学生は魅力です。

当社は福井のソフトウエア業の中でもエンドユーザー向けの仕事が多くて、売上高の3〜4割を占めています。そういう業務内容を研究してくれているのか、パソコンにかじりついてプログラミングするというより、自分で物事を考えて誰かに提案したいと言う学生も多い。交渉事が多い仕事ではあるけど、お客さまと作ったシステムが出来上がった時の達成感は言葉にならないぐらい気持ちいいものです。

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「社員旅行や運動会など社内レクレーションも盛ん。事業部ごとの幹事が中心となって、楽しく親睦が図れるよう企画しています」

 

【成果】「就活ペースの地域差」気付くきっかけに

 

今後も「FUKUIジョブフェア」などのイベントに参加させていただき、新卒採用人数の安定化を図っていくつもりです。都市部のイベントに出たことで、大阪や京都の学生が当社の選考に来てくれることが増えました。

もう一つ、北陸と関西の学生の温度差といいますか、就活のペースを知ることができたのも大きな成果。イベントに出展してみて分かったことは、意外と北陸の方が学生の就活の取りかかりが早いということ。地域に最適化したイベント時期・採用フローを設ける必要があるなという気付きが得られたのも良かったです。

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「社屋全景とエントランス。2009年8月に竣工」