社長の人材活用日記

    
  

地域の中小企業における人材の採用や活用事例について、成功や苦労の裏話なども交えながら、社長の活動内容を日記スタイルで御紹介します。

  

福井県の企業

2017/03/27

株式会社武生製麺

【会社概要】

株式会社武生製麺
本社/越前市真柄町7-37
設立/1983年6月(1925年1月創業)
代表者/代表取締役社長 桶谷三枝子
事業内容/食料品製造業
資本金/5000万円
従業員/92人
電話/0778-22-0272
URL/ http://www.echizensoba.co.jp

 

【会社紹介】福井を盛り上げて、子育てもサポート!!

 

ts-1.jpg株式会社武生製麺 桶谷三枝子社長

 

当社は、福井のご当地グルメである「越前そば」の製造に早くから取り組み、栽培から製粉、製麺、販売までを自社で一貫して行っています。製造量は1日5万食、年間で1500万食。お歳暮と年越しそば需要が重なる12月は月500万食にもなります。

会社名からちょっと想像つかないかもしれませんが、実は観光部門もあったりします。福井県内の農園や体験施設などとタイアップして観光ルートを作って、中京・関西の旅行代理店に提案しています。当社にも販売施設の『越前そばの里』やそば打ち体験できる『体験夢工房』がありますけど、やっぱり福井県全体を盛り上げたいし、その方が面白いですよね。

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「そばだし」製造を自社で行うようになったのが、現在の一貫生産体制の始まり。

 

当社の良さはアットホームな雰囲気であることと、社員一人一人が「継続する力」を持っていること。アットホームといってもナアナアな雰囲気じゃなくて、自立的にみんなが物事を判断してくれる。毎年夏に会社の駐車場で夏祭りをやるんですが、これも20年以上続いてまして。物事ってやり始めるのは意外と簡単なんだけど続けるのが難しい。継続力というのは会社の力になりますから、本当にありがたいなと。

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夏祭りのひとこま。「子どもの時に遊んだという学生が就活に訪れたことも」。

 

食品業界を志望する方は女性の割合の方が高くて、当社も女性社員はやはり多い。産休・育休を取得する社員もたくさんいます。言い換えれば、結婚・出産しても長く勤め続けられる会社ということになるかなと。子どもがいると急な発熱などでやむを得ず早退しないといけないこともあるんですが、そういうときもみんなで支え合ってフォローするような雰囲気もできていますね。

 

【我が社の人材採用方針】積極性と向上心が何より大切

 

当社の採用選考は基本的に部門を問わない一括選考で進めるんですが、各部門の欠員状況を見ながら職種別に採用を行う場合もあります。

求める人物像は「この仕事だけやりたい」というのでなく「あれもこれもやりたい」という積極性や向上心。選考時にどんなスキルを持っているかというのはあまり関係なくて、入社後に物事を学ぼうとする姿勢の方が大切ですね。例えば、当社はパンフレットやホームページも自社で制作してるんですけど、これだって制作ソフトを使える社員がいつの間にか増えていたという感じです。

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ホームページやネットショップの更新も全て自社で行っています。

 

ですから、社内研修にも力を入れてます。東京から講師を招く「おもてなし研修」は3年続いていますし、個人であっても研修受講を希望すれば会社が認めた上で受講費用を会社が負担します。業務上持っていた方がいい大型免許やクレーン免許の取得も支援しています。

海外に向けての販路開拓や外国人観光客のそば打ち体験受け入れもあるので、語学力はあるにこしたことはないですが、積極性や向上心さえあれば入社後でも語学力は高めていける。英語での接客やそば打ち体験の指導ができるよう英語講師による社内研修も行ってまして、今では実用的なレベルにまでなっていますよ。

ts-5.jpg芹川智彦総務部部長

 

【我が社の採用活動】「マッチング会」で学生が多数来訪

 

1993年に現在地に社屋を移転しまして、それ以来、新卒学生を毎年3人〜5人程度採用してきました。地元出身がほとんどですけど、中にはIターンで入社してくれた社員もいます。 20年以上新卒社員を見てきて感じる傾向として、同期の社員が多いと離職率が低いように感じます。お互いに励まし合って頑張れるからというか。当社に限らず、仲間が少ないと仕事が続かないのかもしれません。働きがいの根底にあるのはやっぱり、周囲との人間関係だと思うので。

私は4代目なんですが、福井県中小企業団体中央会さんとのお付き合いは先代の時代から。ホームページの開設とか社内研修のノウハウなんかを教えてもらったりしまして。また、2015年の福井工業大学の学生を対象にした職場見学ツアーとか、2016年の小学校高学年対象の子ども探検ツアーなどで、中央会さんの実施する事業に参加しています(もちろん小学生を募集するわけではないんですけども(笑)。)

2016年12月に食品業界志望の学生だけを集めた近畿経済産業局主催の『ものづくり業界課題解決マッチング会』に参加したんですが、これはなかなかの反響でした。当社では学生10人の見学があって、3人応募、1人採用という成果を得ることができて。販売職を希望しているので、本人の意向を尊重しつつ適性を見極めながら配属を決めたいと思っています。見学ツアーという形でのマッチング会はすごくいい企画だと思いました。大きい会場で行うような合同説明会と違って、会社のリアルな様子を知った上で面接に臨むわけですからね。学生にとっても企業にとっても就活のミスマッチを減らしていける手法ではないかと感じます。

 

【成果】全員参加型で楽しく幸せにお客様や地域に貢献したい

 

先代の時代から、私の方は夏祭りの企画などソフト面を担当して全員参加型の企業を目指してきました。「ご縁があって社員の人生を預かっている」という思いがすごくあるので、プライベートでも仕事でも社員に楽しく幸せになってほしくて。自分たちが得た感動や喜びをお客さんと共有してほしいなと思います。販売・体験施設があることで、約25年の間に地域との関わりが深くなったなあと実感してます。市や県などへの地域貢献はもっと続けていきたい。
また、今回のマッチング会を通して人とのつながりの大切さをあらためて実感しました。これからもマッチング会には積極的に参加したいと思っています。

 

ts-6.jpg「先代と『そば畑欲しいね』と話したのがきっかけで実現した」という北海道の自社そば畑。

 

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製造部門はもとより、体験施設やレストランなども併設した『越前そばの里』。

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製造部門で作られるそばは、大手通販サイトや郵便局『ふるさと小包』でも販売します。