社長の人材活用日記
地域の中小企業における人材の採用や活用事例について、成功や苦労の裏話なども交えながら、社長の活動内容を日記スタイルで御紹介します。
和歌山県の企業
株式会社 早和果樹園
◆ 第一回 ◆
皆さま、こんにちは。
株式会社 早和果樹園、社長の秋竹新吾です。
我が社の「社長の人材活用日記」を訪問くださいまして、ありがとうございます。
こちらでは、日ごろお伝えできていないことを中心に我が社のことを紹介したいと思います。
どうか最後までお読みください。
我が社が求める人材
『素直で、人の話をよく聞き、コミュニケーションがとれ「やる気」のある人』が欲しい。
先輩社員の入社理由を聞くと、「みかんを育てたい」「商品が美味しい」「早和果樹園を発展させ、地域に役立ちたい」など。
我が社は、まだまだベンチャー企業。好待遇や安定は難しいが、君の能力を生かせて、早和果樹園を一緒に成長させていこうよ。やり甲斐あるよ!
我が社の特徴
440年の歴史を誇る、郷土和歌山の宝と言える日本一の「有田みかん」。我が社は、その「みかん産業」のリーディングカンパニーとして郷土に貢献しています。
■「味へのこだわり」
〜出来たみかんじゃダメ!つくったみかんじゃないと!〜
天候任せの栽培は通用しない。ICT農業システムなど最先端の技術や研究成果をいち早く導入し、主体的に美味しいみかんの生産を実現しています。
■「農産加工へ(6次産業化へ)」
〜特産の「有田みかん」に付加価値を!〜
糖度12度以上の有田みかんを厳選し、世界でも珍しい「チョッパー・パルパー方式」で搾る自信のみかんジュース「味一しぼり」からスタートしました。今ではジャムやジュレ、調味料など商品アイテムはどんどん増やしています。多くのファンに愛され、そして多くのメディアにも取り上げられ大変ありがたいです。
■「販路開拓(高級ブランドとして全国へ海外へ)」そして「社員全員が販売の意識」
〜試飲販売を続けて活路を見出す!〜
なかなか売れない参入初期。試飲販売で活路を見出そうと全員で力を合わせて取り組みました。最近では、年間65万人もの方と直接対峙し、商品の良さ・特徴を対面で猛烈にアピールしています。
お陰様で、今では国内のみならず海外10ヶ国を超える地域で愛されています。
我が社の存在目的
社是:
にっぽんのおいしいみかんに会いましょう
経営理念:
一、私たちは、豊かな自然と人々の丹精によって育まれた「日本の農業」を継承、発展させ、「農」を核としたビジネスを展開します。
一、私たちは、お客様の信頼を得ることを第一の目標とし、品質の向上に努め、安全・安心・健康・満足をご提供します。
一、私たちは、一人ひとりが夢と目標を持ち、日々の仕事を通じて、会社と社員の未来のために、たゆまぬ努力と研鑽を続けます。
一、私たちは、郷土和歌山に誇りを抱き、その豊かな未来のために、企業活動を通じて、積極的に貢献します。
これらの実践により、「みかん産地の活性化」「雇用の創出」「(6次産業化の)モデル企業」など様々な面で貢献が実現しており、これからも世の中に必要とされる企業であり続けられるよう努めます。
採用活動状況
毎年数名の大学・短大の新卒採用をしています。
各種合同会社説明会への積極的参加、大学訪問など行っています。最近は、我が社の経営のあり方や商品など多くのメディアに取り上げてもらえる関係で、興味を持ってくれる学生が増えてきました。我が社が求める人材は、冒頭にも書いているように、極めて簡単なことです。
事業が生産・加工・販売、そして管理と一貫して行っている関係で職種の幅も広いです。色んな方に応募していただくことができます。
UIJターンを含めて、郷土和歌山に誇りを持ってくれる方々の応募をお待ちしています。
■最近の採用に関する取り組み例
・インタビューシップ(近畿経済産業局事業)
・和歌山大学での講座「企業トップ論」※秋竹社長
・和歌山大学、近畿大学、龍谷大学、和歌山県農業大学 等 インターンシップの受け入れ
・地元小学生・中学生・高校生の職業体験の受け入れ
・わかやま就職フェアin大阪(和歌山県、和歌山労働局)
コンサルタントからの一言
株式会社早和果樹園様は、「農業の6次産業化による地域活性化への挑戦!」と銘打って、地元和歌山の「有田みかん」を中心に様々な商品開発と展開をされている会社です。
今回、初めて秋竹社長様にお目にかかりましたが、非常に優しく気さくにお話をお伺いすることが出来ました。
会社休日には各地のイベント会場や販売コーナーで自ら試飲販売に立っておられるとのこと。そのお人柄が社員を惹きつけるのでしょうね。
当会社はB to B to Cの企業でありホームページを拝見すると、当社の商品へのこだわりや、お客様との関わりを大切にされていることが伝わってきます。
一方で、これから当会社で働きたいという方にとって、「経営における思い」が少し伝わりにくいなと感じたため、今回、社是や経営理念についても紹介していただきました。
次回の「社長の人材活用日記」のコーナーでは、各現場での社員の活躍ぶりにも焦点をあてて書いていただけるようにお願いしています。
今&未来の創造サポート
代表 谷口 博則
◆ 第二回 ◆
皆さま、こんにちは。
株式会社 早和果樹園、社長の秋竹新吾です。
我が社の「社長の人材活用日記」を訪問くださいまして、ありがとうございます。
今回は2回目の投稿です。
少し各現場での社員の活躍ぶりなどを紹介したいと思います。私は、我が社の成長のためには、社員一人一人が成長しなくてはならないと考えています。
どうか最後までお読みください。
組織と役割
我が社の組織は大きく4つの部門で構成されています。それぞれ異なるスキルが求められますが、うまい具合に適材適所で個々の能力を発揮し活躍してくれています。
部門ごとに紹介しましょう。
■生産部:
自社園地でのみかん生産を行っています。
「できた」から「つくる」へ。天候任せの栽培から脱却。マルドリ方式(マルチ栽培&ドリップ)、ICT農業システム、光センサーの活用など、気候の影響を最小限にとどめ、毎年、美味しいみかんの生産を実現。広い園地の観察のためドローンも飛ばしています。
これらには、若い社員たちが知恵を絞りながら積極的に奮闘してくれています。
■製造部:
みかん加工品製造・発送を行っています。
加工品のスタートはジュースから。世界でも珍しい「チョッパー・パルパー方式」の搾り方を採用しています。「美味しいみかん」という原料の良さを最大限に活用。そして多彩な商品アイテム。ジュースのみならず、ゼリー、ジャム、コンポート、調味料、アイス。。。数え切れません。例えば和菓子とのコラボも実現しました。
これら、お客様にご満足いただくためには、そこで働く社員の頑張りがないと実現しません。「やる気」はもちろん、豊な創造力なども発揮してくれています。
■営業部:
生果や加工品の卸販売を行っています。
国内に限らず世界にも販売しています。
お店に置いていただくだけでは売れません。我が社の販路開拓の基本は試飲販売です。私も時間のある休日など店先やイベント会場でお客様に試飲をお勧めしています。飲んだ瞬間の「美味しい!」と言ってくれるお客様の笑顔が元気の源になりますね。
毎年65万人の方に対面で試飲していただく、これが我が社の販路開拓の礎となっています。
最近は語学の出来る方も入社いただき、海外へも積極的に飛んでくれています。
みんなの弛まぬ努力とチャレンジ精神が頼もしいですね。
■総務部:
労務・経理・人事・商品開発・通販による産直販売(ネット&カタログ)を担当しています。
社員全員が販売するという意識を持っています。総務部であってもです。カタログ販売ではお客様は1万人以上。そして更に、自社オンラインショップや楽天市場なども着実にリピート顧客を増やしていており、これらのネットビジネスは総務部が担っています。
ここでも、若くてチャレンジ精神旺盛な方が頑張ってくれていますね。
アグリファンフェスタ
自社の実店舗は本社敷地内にあるのみ。こんな田舎でも、京阪神各地から買いに来ていただいています。有り難いことです。
このように我が社の商品を愛してくれているファンと、より強固に結びつきたいなって思い、自社のみかん園地で「アグリファンフェスタ」を毎年開催しています。
なんと550人ものファンに来ていただきました。そしてイベントでは収穫・撰果、農業体験やみかんの皮投げ、もち投げなど盛りだくさんの企画で楽しんでいただきました。交流が深まったととても感謝しています。
我が社の社員全員が、一生懸命おもてなしをしたことは言うまでもありません。
人財の育成について
要は、上司が社員(部下)と常に向き合うことが大切。
社員一人一人が成長しなくては、会社の成長はありません。個々の強みを活かす工夫をすることが大切です。ポジティブ心理学には「より良い生き方をするためには、それぞれ個人が持つ強みや長所を最大限引き出し、大切に育て、健康な人の人生をさらに豊かで充実したものにすること」とあります。
どうしても目の行きやすい、マイナス面だけに注目するのではなく、「仕事を通して人々の強み、長所をさらに伸ばし、強化することを大切にしていきたい」そういった人材育成を念頭に置いています。
私の後継者達には、深いコミュニケーションをとるよう指導し、常に部下と寄り添うよう日頃から言い聞かせています。
コンサルタントからの一言
株式会社早和果樹園様は、「農業の6次産業化による地域活性化への挑戦!」と銘打って、地元和歌山の「有田みかん」を中心に様々な商品開発と展開をされている会社です。
今回、初めて秋竹社長様にお目にかかりましたが、人(社員)を大切にし、幸せにする経営で業績を伸ばしていこうとされていることが伝わってきました。仲間の絆を強くし、明るく楽しい会社風土を醸成しつつあります。社長ご自身が」「一流の人格」を目指され、思いやりを大切にされています。次期後継者の役員も、任せられるよう育ってきていると社長は仰っています。非常に頼もしいですね。
今回の「社長の人材活用日記」のコーナーでは、各現場での社員の活躍ぶりを紹介していただきました。これにより多くの学生や保護者の方が興味を持たれることと思います。今後は、自社のホームページでも元気に活き活きと働く社員さん達のことも紹介されると、地域の皆さまにもより親しまれるようになるかと思います。
ますますのご発展をお祈りいたします。
今&未来の創造サポート
代表 谷口 博則
会社概要 |
|
商号 |
株式会社 早和果樹園 |
創業/設立 |
1979年(昭和54年) / 2007年(平成12年)11月 |
資本金 |
8,502万円 |
代表者 |
代表取締役社長 秋竹新吾 |
従業員 |
65名 |
営業種目 |
■みかんの生産、集荷、撰果、受託 ■農産加工、販売 ■酒類の販売 |
本社 |
所在地 〒649−0432 和歌山県有田市宮原町東349-2 |
会社URL |
http://sowakajuen.com/ |
採用窓口 |
総務部 Tel: :0737-88-7279(代表) / Fax: 0737-88-7218 |
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ajiichi@sowakajuen.com |
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